「ツアー」記事一覧

村口史子が語る渋野日向子の全英制覇 「あんな選手は見たことがない」【名勝負ものがたり】

歳月が流れても、語り継がれる戦いがある。役者や舞台、筋書きはもちろんのこと、芝や空の色、風の音に至るまで鮮やかな記憶。かたずをのんで見守る人々の息づかいや、その後の喝采まで含めた名勝負の数々の舞台裏が、関わった人の証言で、よみがえる。 現地時間19日開幕のAIG女子オープン(〜22日、スコットランド、カーヌスティゴルフリンクス)を前に掘り起こすのは、日本の女子ゴルフの世界にセンセーションを巻き起こした201...

大里桃子がレッスン! 「ドライバーを曲げない秘訣は“お尻”にあります」

2018年の「CAT Ladies」で、プロテスト合格後3試合目で初勝利を挙げた大里桃子。今年の「ほけんの窓口レディース」で3年ぶりとなるツアー2勝目を達成した。そんな大里にドライバーで曲げないコツを聞くと、「お尻を動かす意識で打つこと」と、ゴルフ雑誌ALBA826号のなかで語っている。 ゴルフのレッスンではよく「腰を回せ」や「腰を切れ」というが、それに対し大里は「私はお尻を使って振ることを意識しています。インパクトで腰...

2021年度の国内女子プロテストがあすスタート! 青木瀬令奈、淺井咲希の姉・妹らが出場

<JLPGAプロテスト第1次予選 D地区 事前情報◇17日◇満濃ヒルズカントリークラブ (香川県)> あす18日(水)に、2021年度の日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)のプロテストが第1次予選からスタートする。新型コロナウイルスの影響で20年度ぶんのテストが今年にずれ込んだため、これが年間で2度目の開催となる。現在の高校3年生世代から受験が可能になっている。 先陣を切って香川県でのD地区が、あすから20日(金)まで3日間行われ...

国内男子ゴルフ再開! 前回覇者・石川遼は“歴代王者グループ”入り 金谷拓実は5月以来の日本復帰戦

<長嶋茂雄INVITATIONALセガサミーカップ 事前情報◇17日◇ザ・ノースカントリーゴルフクラブ(北海道)◇7178ヤード・パー72> およそ1カ月半の中断期間を終え、今週19日(木)から国内男子ツアーが再開する。17日(火)には予選ラウンドの組み合わせが発表された。 前回2019年大会を制した石川遼は、15年大会覇者の岩田寛、16年大会で優勝した谷原秀人との歴代王者グループに組み込まれた。14年にも制している過去2勝の好相性大...

日本勢は7人出場! 渋野日向子は“自信”、原英莉花は“決断”…全英女子へかけるそれぞれの思いは?

いよいよ今週19日(木)から、今季海外女子メジャー最終戦の「AIG女子オープン」(全英)がスタートする。日本勢は、歴代覇者の渋野日向子をはじめ、青木瀬令奈、畑岡奈紗、原英莉花、古江彩佳、笹生優花、そしてアマチュアの梶谷翼(兵庫・滝川第二高3年)の7人が出場。スコットランドにあるリンクスコース、カーヌスティGLを舞台に健闘する姿に期待がかかる。 2019年大会を制した渋野は、3度目の出場となる。海外メジャー初挑戦...

「一緒に挑戦を続けていきたい」 金谷拓実がSOMPOひまわり生命と準所属契約

19日(木)に開幕する「長嶋茂雄INVITATIONALセガサミーカップ」で日本ツアーに復帰する金谷拓実が、SOMPOひまわり生命保険株式会社と準所属契約を結んだことが発表された。同大会からキャップ(右横)、ウェア(左袖)、キャディバッグに同社のロゴをつけて戦う。 SOMPOひまわり生命は、今年設立40周年を迎えた日本の生命保険会社で「あなたが健康だと、だれかがうれしい。」がモットー。万が一の保障だけでなく、毎日の健康支援...

今週からPOシリーズ!松山英樹は優勝予想ランク“選外” メジャーで好調の世界1位が筆頭候補

<ザ・ノーザン・トラスト 事前情報◇16日◇リバティー・ナショナルGC(ニュージャージー州)◇7410ヤード・パー71> 米国男子ツアーは、今週からフェデックスカップポイントランク上位125名によるプレーオフシリーズに突入する。年間王者の座をかけ、ここから3試合の“サバイバル”が行われる。その初戦を前にPGAツアーは恒例の優勝予想ランクを発表した。 そこで優勝候補筆頭に挙げられたのは、世界ランク1位のジョン・ラーム(...

これもコロナ禍の影響? 世界で偽ゴルフクラブ、シャフトなどの横行に警告!

今年6月、中国・東莞(とうかん)市内で上海警察による大がかりな捜査が行われ、9700本以上の偽ゴルフクラブや、タイトリスト、ゼクシオ、テーラーメイド、キャロウェイ、ピンなどの偽ロゴ1万点以上が押収されたと地元新聞が伝えた。 現在、世界中でゴルフクラブ、ヘッド、シャフト、グリップなどあらゆるモノの偽物が横行しているという。昨年からの新型コロナウイルスのパンデミック(世界的流行)で、多くの製造工場が閉鎖、あ...

全英制覇の日本勢は2人とも中国地方出身者で同コース 沖縄県勢が好成績を残す傾向も

<AIG女子オープン 事前情報◇16日◇カーヌスティGL(スコットランド)◇6850ヤード・パー72> 現地時間8月19日(木)に幕を開ける「AIG女子オープン」(全英)。今年最後の海外女子メジャーで、選ばれし者たちの活躍に期待が集まるが、まずはこれまで様々なドラマが生まれた日本勢の成績を開幕前に振り返ってみたい。 今大会を制している日本勢は2人。19年に海外メジャー初出場、何なら米ツアー初出場という立場で出場して優勝...

小祝さくらは優勝も1ランクダウンの59位 米ツアー初制覇選手は40ランクアップ【女子世界ランキング】

16日付の女子ゴルフ最新世界ランキングが発表された。先週の国内女子ツアー「NEC軽井沢72ゴルフ」を制し、今季4勝目を挙げた小祝さくらだが59位と1ランク後退した。大会は悪天候のため、2日目の競技が中止となり、27ホールの短縮競技で行われた。 日本勢の最上位は11位から10位に上げた畑岡奈紗。以下、24位をキープした稲見萌寧、26位の古江彩佳、39位の渋野日向子と続く。 1位はネリー・コルダ(米国)、2位はコ・ジンヨン(韓...

今年初戦からの絶好調が一転…不振続いていた小祝さくら 正確さを取り戻した“一週間の休み”【辻にぃ見聞】

東京五輪明け初戦となる「NEC軽井沢72ゴルフトーナメント」は小祝さくらの今季4勝目で幕を閉じた。日本列島を襲った大雨の影響で27ホールの短期決戦となった戦いで、なぜ不調が続いていたショットメーカーは優勝することができたのか。その小祝をコーチとして指導する辻村明志氏は、要因として五輪期間の過ごし方を挙げた。 ■成績が出ないからこそ出る疲労、焦り 今大会の優勝を含めて今季トップ10入り回数2位(16回)の小祝だが...

小祝さくらが27H短期決戦制し今季4勝目! 米男子は“ツアー新記録”の死闘に【先週の主要ツアー振り返り】

■国内女子ツアー「NEC軽井沢72ゴルフ」(8月13〜15日、長野県・軽井沢72ゴルフ北コース、賞金総額8000万円※27ホール短縮競技となったためランキング加算額は75%) 悪天候のため2日目が中止となり、さらに降り続いた雨の影響で最終ラウンドも9ホール実施の計27ホール短期決戦となった大会を、小祝さくらが制した。トータル10アンダーで今季4勝目。この勝利で1080万円を手にし、賞金ランク1位の座も守った。 2位にはトータル8ア...

今年の“女子プロNo.1”は誰が襲名? 前年覇者・永峰咲希が意気込み「小さな手応えをここで生かしたい」

9月9日から開催される国内女子ゴルフの公式戦「日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯」のリモート記者会見が、16日(月)に行われた。日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)会長の小林浩美、大会実行委員長の松尾恵、ディフェンディングチャンピオンの永峰咲希が出席した。 今年で54回目となる大会は、茨城県の静ヒルズカントリークラブで行われる。同地での開催は1998年の美浦ゴルフ倶楽部以来2度目。小林会長は、「誰がどこから出てく...

悲劇から22年 “世界最高のコース”カーヌスティ、過去の思い出【全英女子OP開幕】

<AIG女子オープン 事前情報◇16日◇カーヌスティGL(スコットランド)◇6850ヤード・パー72> 海外女子メジャーの今季最終戦がいよいよ開幕を迎える。現地時間の19日(木)から4日間の日程で行われる「AIG女子オープン」(全英)。今年の会場はスコットランドが世界に誇る名コース、カーヌスティ・ゴルフリンクスだ。 1931年に初めて「全英オープン」を開催。同大会を計8回開催し、「全英シニアオープン」を2回、2011年には全英...

松山英樹は18位 K・キスナーが34位に浮上、トップ10に変動はなし【男子世界ランキング】

8月15日付の世界ランキングが発表された。レギュラーシーズン最終戦の「ウィンダム選手権」が終了し、予選落ちとなった松山英樹は1ランクダウンの18位となった。 同大会で6人によるプレーオフを制したケビン・キスナー(米国)が52位から34位にランクアップ。欧州ツアー「カズークラシック」で優勝のスコットランドのカルム・ヒルは150位から97位に順位を上げた。 世界ランクトップ10の面々に変更はなく、1位がジョン・ラーム(ス...

注目ルーキーの小倉彩愛が博報堂DYスポーツマーケティングとマネジメント契約

今年6月に行われた日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)の最終プロテストに合格した小倉彩愛(おぐら・さえ)が、株式会社博報堂DYスポーツマーケティング(東京都港区 代表取締役社長執行役員:横溝健一郎)とマネジメント契約を締結した。 2000年9月生まれの小倉は、現在ツアーで活躍する古江彩佳、西村優菜、吉田優利らと同じプラチナ世代の1人。17年の「日本女子オープン」では3位に入り、ローアマも獲得している期待の新人だ。 ...

50週に渡る異例だらけの“スペシャルシーズン” いよいよクライマックスへ!【PGAツアー公式コラム】

2020-21PGA TOURシーズンの最終週は男子ゴルフではかつてないほど争いが激化し、一番面白く、一番興味を掻き立てられ、一番見応えがあるものになるだろう。これまでに何があったか見てみよう。 コロナ禍で、例年とはまったく異なるシーズンとなった2020-21年シーズン。シーズン中にメジャーが6試合行われたりとイレギュラーだらけのシーズンもいよいよ終盤を迎えるが、プレーオフシリーズ3試合に、9月には「ライダーカップ」とま...

無情で素敵な「ゴルフ」とは、何ぞや!? 【舩越園子コラム】

米ツアーのレギュラーシーズン最終戦、「ウインダム選手権」の最終日はショッキングな出来事の連続だった。 初日から首位を守り続けていたのは32歳のラッセル・ヘンリー(米国)。すでに米ツアー通算3勝を挙げているものの、2017年以来、勝利から遠ざかっているヘンリーは、4年ぶりの復活優勝を渇望していた。 もちろん、そのための努力も重ねていた。一流コーチのジム・マクリーンにスイング指導を仰ぎ、ショートゲームは「マスターズ」覇者...

小平智は今週から“入れ替え戦”へ 来季の米ツアーカードを目指す

先週行われた米国男子ツアーのレギュラーシーズン最終戦「ウィンダム選手権」を予選落ちで終えた小平智。2020−21シーズンは27試合に出場し、予選通過が13試合、最高順位は5月の「ウェルズ・ファーゴ選手権」11位で、トップ25入りは4回という成績だった。 最終のフェデックスカップポイントランキングは、来季のフル出場権が得られる125位に及ばず、150位で終了。ただ、これによって同ランク126位以降の25名が得る、いわゆる“準...

小祝さくら、地元・北海道で作った新興ブランドの1本“330万円パター”で5勝目!【勝者のギア】

<NEC軽井沢72ゴルフトーナメント 最終日◇15日◇軽井沢72ゴルフ北コース(長野県)◇6679ヤード・パー72> 悪天候の影響で27ホールの短縮競技となった「NEC軽井沢72ゴルフトーナメント」。最終日インコース9ホールは後続と3打差の首位で出た小祝さくらが2バーディ・ノーボギーの「34」をマーク。トータル10アンダーで逃げ切り、今季4勝目、ツアー通算5勝目を果たした。 前回優勝の「Tポイントレディス」から多くのギア変更があ...