<ACNチャンピオンシップ 最終日◇8日◇三木ゴルフ倶楽部(兵庫県)◇7004ヤード・パー71>首位と2打差で最終日を迎えた池田勇太が、トータル14アンダーで並んだ岡田晃平、古川龍之介とのプレーオフを4ホール目で制し、2019年以来7年ぶりとなるツアー通算22勝目を挙げた。
プレーオフ1ホール目でボギーを叩いた岡田が脱落。池田と古川の一騎打ちは決着がつかないまま4ホール目に突入した。池田はフェアウェイからの3打目をグリーン左のカラーに運ぶと、そこから2打でカップイン。パーを逃した古川を振り切り、長い戦いに終止符を打った。ここまでの道のりは平坦ではなかった。顎偏位症の治療は約3年に及び、複数回の手術を経て昨年11月末にようやく終了。一時は歩くのも困難な時期があった。「7年も経ったようには感じていない」と振り返りつつ、「過去のことはすべて忘れて、ここからまたイチからのスタート」と前を向いた。この勝利は、特別な人に届けたいものだった。昨年12月23日に78歳で亡くなったジャンボこと尾崎将司さん。4月の国内開幕戦前に行われた追悼セレモニーでは弔辞を読み、今季中に優勝して尾崎さんが眠る徳島・宍喰に報告に行くと誓っていた。この日はジャンボさんをしのぶ紫のウェアに身を包み、約束を果たした。「これでやっと報告に行けます。ジャンボさん、優勝しました!」と声を張ると、会場から大きな拍手が送られた。「ジャンボさんだったらなんて言うかな…。『やっとか』と一言、言われそうな気がします」。昨年12月に40歳を迎えた池田にとって、40歳を過ぎてから64勝を積み上げた尾崎さんの背中は大きな目標だ。「ジャンボさんも40から強かった。自分もそう言われるように日々精進していきたい」。永久シードの25勝まではあと3勝。「来年中には終われるくらい優勝を重ねて、若い選手たちにもまれながら、負けない池田勇太をつくっていきたい」。7年越しの22勝目はゴールではなく、新たな挑戦の始まりだ。
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