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「もうQTには行きたくない」“黄金世代”山路晶が挑むシード復活への道

<NOBUTA GROUP マスターズGCレディース 3日目◇24日◇マスターズゴルフ倶楽部(兵庫県)◇6520ヤード・パー72>15位から出たプロ8年目の山路晶が「68」で回り、トータル8アンダー・7位タイに上がった。2打目がサブグリーンのガードバンカーにつかまった1番パー5でいきなりボギーとつまずいたが、直後の2番でバウンスバックのバーディ。6メートルを沈めた13番からは3連続バーディを奪い、一気にジャンプアップした。

【写真】飛ばし屋・山路晶のドライバーってどんな顔

「2番のバーディは大きかった。朝の練習では調子があまりよくなかったけど、全体的にいいゴルフができた。あしたも頑張りたいです」1998年9月生まれ。宮城・東北高を卒業後、2019年1月にプロ転向し、同年のプロテストに3度目の挑戦で合格した。最大の武器は、166センチのしなやかな体から繰り出すツアーでも屈指の飛距離。タレントぞろいの黄金世代の新たなヒロイン候補として期待されたが、これまでの最高成績は21年「ニトリレディス」の3位と伸び悩んでいる。シードを獲得したのは、コロナ禍で統合シーズンとなった20-21年の一度だけ。メルセデス・ランキング(MR)47位に入った。その後は、覚醒できないまま時間だけが過ぎた。21年「リゾートトラストレディス」では、2日目にホールインワンを2度達成しながらまさかの予選落ち。のちに「プロゴルフトーナメントの1ラウンドで最多のホールインワンを記録した女性」としてギネス世界記録に認定された快挙にミソをつけた。ポテンシャルの高さは誰もが認める。「そうなんですよね。よく言われます」と他人事のようにケラケラと笑うが、大器候補のまま終わるつもりはない。忸怩(じくじ)たる思いもある。QTランク36位から始まった今季は2度のリランキングをクリア。6月「宮里藍 サントリーレディス」では10位になったが、実に21年ニトリ以来となるトップ10入りだった。「今年は開幕からずっと調子自体は悪くない。サントリーはホントひさしぶりのトップ10だったので、うれしかった。もっと頑張らないといけないと思っています」首位とは4打差ある。だが、5人が並ぶ2位とは2打差しかない。単独2位となれば180ptを加算し、MRは現在の64位からシード圏内の50位以内に入ってくる。単独4位でもシード争いに参戦できる。「TOTOジャパンクラシック」と「JLPGAツアー選手権リコーカップ」に出場資格のない山路にとって、今週を含めて今季残り4試合。逆転のシード復活に向けて、最終日はまさに大一番の18ホールとなる。飛ぶけど、曲がる諸刃の剣のドライバーショットも、今週は「飛距離よりも方向性を重視している」と、3日間のフェアウェイキープ率は83.3%(35/42)と安定している。若手の代表だった黄金世代も、一発合格組はプロ10年目を迎え、今や中堅世代となった。「ホント、あっという間です。時間が経つのが速すぎる。今年ももうすぐ終わる。だから、頑張らないといけない。もうQT(予選会)には行きたくないから」。千載一遇の好機が到来。万事、淡泊な性格にも化学反応が起きてきた。(文・臼杵孝志)

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