<NOBUTA GROUP マスターズGCレディース 2日目◇23日◇マスターズゴルフ倶楽部(兵庫県)◇6520ヤード・パー72>遠くからでも一目で分かるいつもの桑木志帆ではなかった。ウェア契約を結ぶラウドマウスは派手めのデザインが特徴だが、この日はシックな新作の秋コーデをチョイス。ボトムスはブラックのフレアミニに初挑戦し、トップスはベティブープとのコラボのレッドの長袖ニット。前面にはベティちゃんの大きなプリントがデザインされているが、いつもの派手さはない。さらにブラックのニーハイ。トレードマークの金髪もお団子にして、いつもとは趣が異なるフェミニンさを漂わせてプレーした。
「こういうスカートを着るのは初めて。結構、似合っていると思います。髪は毛先が痛んで、見せられたものじゃないのでお団子にしました」柔らかな雰囲気のファッションの自己採点は満点に近かった。だが、肝心のゴルフの話になると一転、表情は曇る。前半は4番パー3で最初のバーディ。ピン左奥2.8メートルを沈めた8番パー5からは3連続バーディで一気にスコアを伸ばした。口が重くなったのは11番からの後半8ホール。ティショットを右ラフに入れた13番パー4は2打目、3打目とミスが重なり、4オン2パットのダブルボギーとするなど、インは足踏みのパープレーに「手ごたえなく終わってしまった」と唇をかんだ。「前半は90点。でも、後半は50点。何とかやって、このスコアです。自分の思ったゴルフじゃない。ショットもパットもよくなかったです」5位から出て、5バーディ・1ダブルボギーの「69」でトータル7アンダー。首位と1打差の2位に順位を上げても、不満が残る。メルセデス・ランキング(MR)は2位の佐久間朱莉に898.63ptの大差をつけてトップを独走中。初日のラウンド後には「年間女王のことは考えず、自分のやりたいゴルフをするだけ」と話していたが、ゴールは目前だけに気持ちのコントロールは余計に難しくなる。それでも、持ち前の明るさは変わらない。8月に日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)に入会し、今大会が日本ツアーのメンバーとしての初戦となったパク・ヒョンギョン(韓国)は2組前でプレーしていたのだが、上がレッドの長袖ニットで、スカートはブラックのフレアミニというこの日のウェアは桑木と丸かぶり。キュートとビューティフルを掛け合わせた“キューティフル”の愛称で、日本でも人気急上昇の26歳と遠目は瓜二つだった。「見間違えたって…よく言いますね。そんなはずないでしょう」話題を変えれば、ノリのよさはいつもと同じ。ケラケラと笑って、明るくツッコミを入れてくる。首位と1打差の2位に6人が並ぶ決勝ラウンド。混戦の週末を抜け出し、今季4勝目を挙げれば、最速で2週後の「TOTOジャパンクラシック」での女王戴冠が決まる。「調子はあまりよくないけど、それでもこの位置で戦えているので」。ド?ンと構えていれば、 “日本のキューティフル”に クイーンの称号は向こうから勝手にやって来る。(文・臼杵孝志)
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