<NOBUTA GROUP マスターズGCレディース 初日◇22日◇マスターズゴルフ倶楽部(兵庫県)◇6520ヤード・パー72>自然な流れでの決断だった。優勝争いを演じて6位に入った「日本女子オープン」以来、3週ぶりの試合となった阿部未悠が、2週後の日米共催大会「TOTOジャパンクラシック」(11月5〜8日、太平洋クラブ美野里コース/茨城県)に出場しないことを明言した。
【連続写真】左サイドを思い切り開いて振り抜く 阿部未悠の回転スイング
日本ツアーからの出場者は前週の「富士通レディース」で確定したが、阿部はメルセデス・ランキング(MR)10位の資格を放棄。7月の「明治安田レディス」で優勝するなど好成績を残してきたが、TOTOの舞台ではなく、米フロリダ州で開催される来季の米ツアー出場権を懸けたQシリーズ2次予選に挑む道を選んだ。「少し迷いました。TOTOには出たかったし、『勝てば米ツアーに行けるじゃない』とも言われたけど、優勝しかないじゃないですか。2位でもダメ。それよりもQシリーズを受けたほうが可能性はあるので」2次予選は当初、13日からフロリダ州のプランテーションG&CCで開催される予定だった。しかし、悪天候のため中止となり、3週間の延期が決定。渡米した阿部は、日本ツアーの「スタンレーレディスホンダ」と「富士通レディース」の2試合を欠場することになった。スタンレーは2年連続の欠場。日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)のトーナメント罰則規定に基づき、罰金100万円を支払っての挑戦だった。「Qシリーズに出ようと最終的に決めたのは、7月に優勝してから。でも、向こうでは着いたときからコースコンディションが悪くて、コースはクローズになったし、指定練習もできなかった。(中止は)覚悟していたけど、まさか3週間も延期されるとは思わなかった。罰金を払って、アメリカ旅行に行って、帰ってきただけです」チームで渡米したため、経費だけでも数百万円の出費。さらに罰金100万円が重なった。「もう仕方ないことだし、ドルで払ったのを円に換算していくらの出費なんて考えるのも頭が痛くなる」と苦笑する。幼いころからの夢であり、プロになってからは目標となった海外進出。もちろん、このまま終わるわけにはいかない。この日は4バーディ・5ボギーの「73」で、49位とやや出遅れた。まずは少しでも経費を回収するためにも、予選通過を目指す。「そうは思って頑張ったところで、スコアがついてくるかといえば、そうじゃないのが現実なんです。でも、調子は悪くないので、ハマればいいスコアは出ると思う。頑張りたいですね」。30日に再渡米し、仕切り直しの2次予選に臨む。そこを突破して、ようやく最終予選。夢への投資とはいえ、また経費はかかる。お金はいくらあっても困らない。(文・臼杵孝志)
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