<日本オープン 3日目◇17日◇タラオカントリークラブ 西コース(滋賀県)◇7411ヤード・パー70>3日目は思いのほかスコアが伸びなかった。予選ラウンド終了時点でトップに立っていた細野勇策は、この日2アンダーにとどまり、トータル13アンダー。1打差の2位には2024年大会覇者の今平周吾が続く展開となった。
この日のベストスコアは今平がマークした「66」。平均スコアは3日間でワーストの「71.703」で、上位勢もおおむね2〜3アンダーとなった。この伸び悩みには、「硬くなってきた」(今平)というグリーンの変化がある。試合前は軟らかく、速いと評されていたグリーンだが、連日の晴天に加えて風も吹き、日を追うごとに表情を変えた。ピン位置も相まって、決勝ラウンドに入ると一気に難易度アップ。スコアを2つ落とした堀川未来夢も、「予選ラウンドに比べてはるかに硬くなってきた」と話し、他のプロも同様の意見を口にした。さらに、10番の難度がグッと上がったことも大きい。524ヤードと距離のあるパー4で、第1ラウンドから最難関ホールとなっているが、予選ラウンドでは前方に世ッティされたティイングエリアは、第3ラウンドで後ろに下がった。アゲンストの風も吹き、パーオンすら難しい選手が続出した。バーディを奪ったのはコボリ・カズマ(ニュージーランド)ただ一人。パーは23人にとどまり、ボギー以上を喫した選手は40人(ボギー26人、ダブルボギー9人、それ以上5人)に上った。ティイングエリアが下がったことで、フェアウェイ両サイドのバンカーが効き、落としどころが狭くなった。「会心の当たりでした」と振り返るコボリのティショットはバンカーを越え、2打目は残り210ヤード。7番ウッドで放った一打は「狙い通り」にグリーンをとらえ、唯一のバーディにつなげた。今平のティショットはバンカーの間に落ちる距離。残り235ヤードから5番ウッドを握り、パーをセーブした。飛距離があまり出ない堀川は「レイアップが一番得策だと思う」と判断。ティショットが右ラフに入ったこともあり、7番アイアンで刻む選択をした。安全策を取ったが、結果はボギーだった。10番の平均ストロークは「4.922」。第1ラウンドの「4.2917」、第2ラウンドの「4.3697」と比べると、難度が格段に上がったことが分かる。日本オープンのパー4の平均ストローク記録を見ても、那覇ゴルフ倶楽部で行われた12年大会第3ラウンド9番が「5.000」で歴代最難関。今回の「4.9219」は、詳細なデータが残る1985年以降で、歴代4番目の数字となった。日本オープンらしいボールが沈み込むような“剛ラフ”はなく、90ミリで刈り止めされたラフはグリーンを狙えるセッティング。グリーンも軟らかかったことから、ここまでは伸ばし合いの展開となっていた。しかし、決勝ラウンドに入るとコースの様相は一転。ナショナルオープンが、その牙をむき始めた(文・齊藤啓介)
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