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「練習はほとんど行かない」それでも80は打たない 日本ミッドアマを制した35歳が日本オープンに挑む

<日本オープン 事前情報◇14日◇タラオカントリークラブ 西コース(滋賀県)◇7411ヤード・パー70>「練習はほどんど行かないです。ラウンドが練習です」。そう話す35歳が、日本オープンの舞台に立っている。長崎県出身の山下大介。昨年の「日本ミッドアマチュアゴルフ選手権」を制し、その資格で今大会に参戦する。普段はコンビニを経営し、練習場に通う時間も限られるなか25歳以上のアマチュア日本一に上り詰めたゴルファーだ。

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学生時代から実績は折り紙付き。大学時代には「九州学生ゴルフ選手権」で2011年、12年と連覇を達成。ミッドアマに初出場した2015年にも、いきなり5位に入るなど、才能の片鱗を見せていた。ところが、仕事との両立が難しくなり、一時は競技から離れることに。クラブを握ることも控えていたという。理由を尋ねると、「競技に出たくなってしまうので」という答え。ゴルフをすれば、また試合に出たくなる。中途半端に競技を続けるくらいならと、いったん競技から「スパッと」身を引いた。仕事が落ち着き、競技に復帰したのは4年ほど前。ただ、仕事を終えてから練習しようにも、練習場はすでに閉まっている。そこで山下にとって、コースでのラウンドが貴重な練習の機会となった。限られた時間の中でゴルフと向き合い、迎えた昨年のミッドアマ。その強さは圧倒的だった。初日から「66」をマークすると、一度も首位を譲らず、2位に8打差をつけるトータル10アンダーで完全優勝を果たした。ゴルフから離れた時期もあり、さらには練習量も限られる。もちろん「子供時代の貯金があるので」と、長くゴルフを続けてきたからこその基礎があるが、80を打つことはないという。では、どんなことを心がけているのだろうか。「一番、邪魔をするものは欲ですね。無欲に淡々とフェースに当てること」。身長165センチと小柄ながら、得意のパットを生かした粘りのゴルフが持ち味だ。決して飛ぶタイプではないが、正確なショットでグリーンを狙い、グリーン周りではパーを拾う。チャンスが来ればものにする。そんなプレースタイルにも、先ほどの言葉が表れている。とはいえ、日本オープンの舞台は別格だ。「距離は一番長いです」と話すように、これまでの競技人生でも経験したことのないタフなセッティングが待ち受ける。「無謀な挑戦かもしれないですが、予選通過を目指したい」。仕事と両立しながら磨いてきたゴルフで、次はどこまで戦えるか。35歳が、新たな挑戦に踏み出す。(文・齊藤啓介)

<ゴルフ情報ALBA Net>

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