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妻と日本ファンの応援を力に 金谷拓実が貫く「自分らしいプレー」

<ベイカレントクラシック 2日目◇9日◇横浜CC(神奈川県)◇7322ヤード・パー71>ポイントランキング142位の金谷拓実が、来季の出場権獲得に向けた大事な一戦に臨んでいる。来季シード権を得られるランキング100位以内の浮上を目指すなか、36位から出た2日目は4バーディ・2ボギーの「69」をマーク。トータル3アンダー・30位タイに順位を上げた。

【写真】プロゴルファー妻 吉本ここねってどんな人?

前半16番パー3でボギーが先に来た。ティショットを左バンカーに入れると、そこから7メートルを残し、寄せきれなかった。だが、続く17番では4メートルのバーディパットを沈めてバウンスバック。前半をイーブンパーで折り返した。後半は4番、6番のパー5でいずれも2オン2パットのバーディを奪った。一方、7番パー3ではティショットを左に外し、4メートルのパーパットを決めきれずにボギー。それでも、最終9番では右ラフから2メートルにつけてバーディ締め。カップインを見届けると、表情には安どの色が浮かんだ。「なかなかチャンスを作れなかった。でも、最終ホールみたいなチャンスを多く作ることができれば、あしたも頑張れると思う」とはいえ、「もっとバーディを取らないと厳しくなる」と気を引き締める。「苦しい状況は変わらないし、その中でしっかりと状況を受け入れて、目の前の一打に全力を尽くすだけ。とにかく、自分らしいプレーを続けることが大事」と力を込める。取材の場で、金谷は「自分らしいプレーをする」「目の前の一打を大切に」と繰り返し口にする。その理由を明かしたのは、2024年に賞金王に輝いたとき。「自分らしいって言い続けていれば、自分を見失わなくて済むのかなって。良くないときも、良いときも、気持ちが落ちそうなときも、すごく大事なこと」。世界最高峰のツアーで戦う今も、その姿勢は変わらない。今大会は、アジアで唯一開催される米ツアー大会。日本開催とあって、多くのファンが金谷の組について声援を送る。「たくさん応援してくれることは本当に力になるし、最後まで頑張る力になります」。米国ではなかなか味わうことのできない応援のありがたみを感じていた。初日、その声援のなかには、妻で女子プロゴルファーの吉本ここねの姿もあった。翌日には自身が出場する国内女子ツアー「スタンレーレディスホンダ」(静岡・東名CC)の開幕を控えていたが、前半9ホールを見守った。「後悔をしたくなくて」。日本開催だからこそ応援に駆けつけられる機会を逃すまいと、合間を縫って会場を訪れていた。「急きょ、来てくれた。来てくれて力にもなったし、まだきょうの(吉本の)結果は見られていないけど、今年もいいプレーを続けていて、頑張っている姿を見られるのもホントにうれしい。2人で頑張っていけたらいいなと思っています」。そう話す金谷の表情は、妻への感謝と温かさがにじんでいた。来季のシード権獲得に向けて、少しでも上の順位を目指して戦い続ける。「あしたからもしっかりいいプレーを続けて、期待に応えられるように。気負いすぎずに頑張ります」。苦しい状況でも、自分を見失わず、目の前の一打に集中する。母国のファン、そして妻の思いを力に変えながら、残り2日間も“自分らしいプレー”を貫く。(文・高木彩音)

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