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「きょうはどうやっても勝てなかった」 香妻陣一朗&佐藤太平は隙のない勝者に脱帽

<ANAオープン 最終日◇20日◇札幌ゴルフ倶楽部 輪厚コース(北海道)◇7006ヤード・パー72>「きょうはどうやっても勝てなかったっすね」。内藤寛太郎が18番グリーンサイドでウオーターシャワーを浴びるなか、同じ最終組で回った2人はそんな言葉を交わしながらアテストへと向かっていた。佐藤太平は3打差、香妻陣一朗は4打差からのスタート。追いつくにはそれぞれ9アンダー、10アンダーが必要だった。

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決勝ラウンドの2日間、内藤と同組だった佐藤は「ちょっとでもあたふたしているところが見えたら、僕たちも気持ちが違ったかもしれないですけど、ピンチになってもパーを取るゴルフをされると、追う立場としてはきついですよね」。最後まで隙を見せなかった勝者のプレーに脱帽だった。3試合連続予選落ちから一転、最終日はボギーなしの「68」で回り、トータル20アンダーで単独2位に入った。だが、感触は相変わらず。「ずっとティショットが悪くて、戦える状態ではないんですけど、これだけスコアが出たので、何かしら得たこと、反省することがある。まだどこが悪いか明確に分かっていないので、来週以降、練習して考えないと…」。それでも、今大会で315ポイントを獲得したことを知ると、表情が一変した。「あれっ、今のボーダーって1000ポイントくらいですよね? 結構近づいた? なんか鳥肌立ってきました。頑張っちゃお(笑)」。日本開催の米ツアー「ベイカレントクラシック Presented by レクサス」の出場資格は、次戦終了時点のポイントランキング6位以内。現時点では10位だが、ボーダーまで約165ポイントと現実的な差になったことで、一気にモチベーションが高まった。一方の香妻は、3試合続けて、最終組もしくはその1つ前でプレーした。「内藤さんが素晴らしいゴルフというか、隙のないゴルフをされたので、きょうはボクがどう頑張っても勝てなかった。太平さんとはラウンド中からそんな話をしていました」。「68」でプレーするもトータル19アンダー・3位タイ。通算4勝目は、またもお預けとなった。上位でのプレーが続いたことで疲労が蓄積し、腰に痛みが出ている。「あしたは大事を取って病院に行きます。体が整えられれば、来週も頑張れると思います」。優勝争いのなかでのプレーに反省点はあるものの、3日目につかんだアドレスの好感触は最終日も持続。優勝に近づいているという手ごたえは感じている。昨季までの2年間はLIVゴルフを主戦場にするなど、海外でプレーしたいという気持ちは強い。「まだ、そんな先までスケジュールは決めていないですけど、DP(欧州)もアメリカもQスクールを視野に入れてはいます」。国内での成績がQスクールをどこから受験できるかに関わってくるだけに、この秋はさらに上位でのプレーを重ねたいところ。敗れた2人はそれぞれ次の目標に視線を向けている。(文・田中宏治)

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