<Shinhan Donghae Open 最終日◇13日◇ジャック・ニクラスGC(韓国)◇7502ヤード・パー72>プロ13年目の大堀裕次郎が、今年5月の「関西オープン」に続く今季2度目の優勝争いで涙をのんだ。それでも、残りの試合に向けて「優勝ができそう」という自信が芽生えた一戦となった。
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1打差2位で最終日を迎えた。単独首位に立っていたのは、大阪学院大学の後輩でもある砂川公佑。前日には「手ごわい相手になると思います」と話してていたが、実際に18ホールをともに回り、「公佑はすごくいいプレーをしていた」とたたえた。1番からスタートし、ともに3番から連続バーディを先行。その後、大堀が7番でも伸ばすと首位タイに並んだ。しかし後半、砂川がスコアを伸ばす一方で大堀はパーを並べた。16番では「勝負に行きたかった」と意気込んだものの、ミスショット。「ですけど、攻めた結果なので…。そこで万事休すでしたね」と、ボギーの内容を振り返った。それでも、最後まで諦めなかった。最終18番パー5は右サイドが池に囲まれているが、「池でもいいから思いっきり振ろう」と気合を入れて振りちぎった。しかし、ボールは左のラフへ。2打目はフェアウェイにレイアップし、183ヤードの3打目はピン方向へ飛んだものの、奥の下り傾斜によって転がり、8メートルのバーディパットを残した。これを決められずパーでホールアウト。「でも3打目はすごくいいショット。距離感は合わなかったですけど、“きょうイチ”のショットが出ました」と笑顔を見せた。熾烈な優勝争いは惜しくも敗れた。それでも、「きのうのゴルフの感じと、きょうの前半の感じができれば、“優勝できそう”な感じが思えてきた。あとなにか1つ足りないものがあるような気がしますけど、でも、確実に優勝には近づいている。またリベンジしたいです」と力を込めた。次戦は北海道で行われる「ANAオープン」。試合の状況次第で一度自宅に帰るのか、そのまま北海道へ直行するのかを決めようとしていたこともあり、「飛行機もホテルも何も取っていないです。いまはホームレスです」と報道陣を笑わせた。この日は急きょ、妻・絵里さんが朝の便で韓国へ応援に駆けつけた。スタート前に会ったのかと問われると、便の関係でスタートには間に合わず、「途中参加」となったことを明かした。すると、大堀が急に報道陣へ向けて「逆に、傍から見ていて、僕って優勝できそうですか」とまさかの逆質問。そんな偉そうに答えていいものなのか…と悩みながらあたふたしていると、「言ってくださいよ。優勝できますよ、大堀さんって(笑)」と笑い交じりに言う。もちろん、『優勝できます!』。前回の優勝争いから感じる成長もあった。「前回のほうは、ずっとビビりながらやっていた。それがきょう一日、思い切ってやれたので、少しは成長しました。悔しいですけど、残り試合ですごく優勝できそうな気がしました」。この4日間のプレーは、初優勝に向けた大きな弾みとなりそうだ。残り11試合となった今シーズン。大堀夫妻がともに優勝カップを掲げる姿が待ち遠しい。(文・高木彩音)
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