<ソニー 日本女子プロゴルフ選手権 2日目◇11日◇片山津ゴルフ倶楽部 白山コース(石川県)◇6755ヤード・パー72>自分を信じることができなければ、メジャー仕様の難コースを戦い抜くことはできない。初日の平均ストロークは132人が出場して「74.4394」。長いラフ、絞ったフェアウェイなどに多くの選手が苦しむなか、7位で滑り出した吉澤柚月は名曲『Jupiter』のワンフレーズを思い出しながらプレーし、2日連続で「69」を並べた。
♪夢を失うよりも 悲しいことは 自分を信じてあげられないこと…「最後まで自分を信じてできました。コースが難しくて余裕がないので基本は“無”だったけど、自分を信じてあげないと。2日連続で60台なんて思ってもいなかった」開幕前日の前夜祭にゲスト出演した女性ボーカルグループ『Little Glee Monster』が披露した歌の一節が心に刺さった。趣味はひとりカラオケ。ラウンドでは、その日の気持ちや心情に合わせて口ずさむ曲を決める。この日はコースに向かう車中で『Jupiter』を頭の中で再生。気持ちを高めて、ティオフを迎えた。インスタートの前半は、もう少しでホールインワンだった13番パー3のバーディなど2つ伸ばした。後半は2バーディ・1ボギーで、トータル6アンダー。初日の最難関ホールとなった8番は、残り185ヤードの2打目を5番ウッドでグリーンに運び、2パットでしっかりパーをセーブした。「ほかの試合とメジャーはやっぱり違う。頑張りたいと思う。でも、そこを意識しすぎてもダメ。普段の試合だと思って入りました」QTランク76位で始まったプロ3年目は、メジャー初戦「ワールドレディスサロンパスカップ」には出場できず、今大会が自身のメジャー初戦。初出場だった昨季は予選落ちを喫したが、8月「北海道meijiカップ」でツアー初優勝を果たした今年は、急成長した姿を北陸のギャラリーの前で見せている。「自分では何も変わっていないと思っています。自信とかもないし…」。予選ラウンドの2日間とも60台をマークしたのは吉澤ただ一人。本人は謙遜するが、メルセデス・ランキング12位に躍進した新ヒロインの実力は誰もが認めている。体力勝負のシーズン終盤。今週はすでに焼き肉店に2度行った。「ご飯は大盛りです」。首位と2打差の2位で進む決勝ラウンド。大好きなお肉でパワーチャージする22歳に、メジャータイトルでのツアー2勝目は手が届くところにある。(文・臼杵孝志)
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