このエントリーをはてなブックマークに追加

「乗ってる、乗ってる、乗ってる、入った〜!」 49歳・大山志保が最終ホールで20メートル沈め執念の予選通過

<ゴルフ5レディス 2日目◇5日◇ゴルフ5カントリーみずなみコース(岐阜県)◇6531ヤード・パー72>最後にド派手な見せ場が待っていた。インから出た最終9番パー4。ピン右奥20メートルのバーディパットを決めた大山志保が全身で喜びを表現した。

【写真】大山志保と同い年の近藤智弘も駆けつけました

直前の8番で3パットのボギー。「バーディしかない」と覚悟を決めた最終ホールでのミラクルバーディが飛び出した。日大時代にJGA(日本ゴルフ協会)のナショナルチームでともに切磋琢磨したときからの付き合いという同い年で男子ツアー6勝の近藤智弘が応援に駆け付けるなか、今季3度目の予選通過を手繰り寄せるトータル2アンダー。両手を思いっ切り突き上げた49歳はホールアウト後も興奮は収まらなかった。「見てくれました? 打った瞬間は強いと思って『あっ!』と声が出たけど、下りフックのラインに乗っていた。『うん? 乗ってる、乗ってる、乗ってる、入った〜』でしたね。最後はひと転がりで入ってくれた。うれしかった。ウィニングパットくらい喜んじゃいました」この日は飛ばし屋の23歳の神谷そら、同じ宮崎市出身で21歳の菅楓華と同じ組で回った。母と娘ほど離れた年齢差。「組み合わせが決まったときから楽しみで、わくわくしていた。若い子に負けないように、きょうは燃える赤にしました」。真っ赤なポロシャツに、帽子は最近の定番だったハットではなく、「これにすると気合が入るんです」というバイザー。「完全武装」の戦闘モードで、2人合わせても自分の年齢に届かない若い力との競演を楽しんだ。1アンダーの42位から出た第2ラウンドは午前7時15分のティオフだったが、朝イチからエンジン全開だった。10番パー5はしっかりドライバーを振り切り、ボールはフェアウェイに着弾した。神谷を約3ヤードほどオーバーするまさに驚弾。残り176ヤードの2打目はグリーン右に外したが、3打目を寄せてのバーディ発進。「自分でもびっくりしました。私、飛ばし屋になっている…って。でも、あそこだけ。ほかは全部、そらちゃんに置いていかれました」とベテランはニコニコ顔だ。昨年6月の「ヨネックスレディス」以来となる現地ウェイティングからの繰り上げで今週は出場している。大会前には千葉で行われた「日本女子オープン」の最終予選会に出場。本戦出場は残念ながら逃したが、「体は疲れているけど、ここは大丈夫です」とプロ27年目はポンと胸をたたいた。「疲れたなんて言っていられない。モチベーションがなくなったときはゴルフを辞めるとき。ハートはまだまだ大丈夫です」大山と初めて回った菅はベテランの熱に圧倒された。「飛距離は常に10ヤードくらい違いました。ホントにすごい。今もアメリカに行きたいって言っていました。49歳なんですよね。自分がその年齢になったときに試合に出ているなんて想像もつかないです」。気迫あふれるガッツポーズも目の前で見ることもできた。「宮崎の誇りです」。スコアを3つ伸ばして22位に浮上したプロ3年目も大興奮だった。たび重なる故障やケガで体調は万全には程遠いが、ハートは誰よりも熱い。カットラインちょうどの41位で臨む最終日。近藤が「パワーをもらった」と感激した「大山劇場」はこれからが本番だ。(文・臼杵孝志)

<ゴルフ情報ALBA Net>

【関連記事】