<ゴルフ5レディス 初日◇4日◇ゴルフ5カントリーみずなみコース(岐阜県)◇6531ヤード・パー72>何が幸いするか分からない。今大会前の1、2日に千葉で行われた「日本女子オープン」最終予選(2Aブロック)に出場した青木瀬令奈が、昨年3月の「Vポイント?SMBCレディス」以来となる首位発進で飛び出した。
【写真】ロングパットは怖くない 名手・青木が意識する“キリンさん”
バーディ率50%の9バーディ・1ボギーの「64」は、2024年「大東建託・いい部屋ネットレディス」2日目などに並ぶ自己ベスト。“連戦”の疲れを忘れさせてくれる会心ラウンドに、33歳のベテランは満足そうにほほ笑んだ。「ハイテンションなので、いまは疲れを感じないです。朝、起きたときはオフの合宿の5日目くらいの感じで、ズ?ンと重くて、だるかったんですけどね。自己ベストタイはうれしい」前半のアウトで2つ伸ばし、後半にギアを一気に上げた。グリーンカラーから10ヤードの3打目をチップインさせた11番パー4から5連続バーディ。12番パー3は5番ウッドでピンそば1メートルに乗せ、14番パー4は残り176ヤードの2打目を9番ウッドで1.5メートルにつけた。パット数はフィールド最少の「22」。パットの名手の面目躍如だった。今週のグリーンは重くて、やわらかい。28位だった前週の「ニトリレディス」とは真逆。ギャップのアジャストに苦労してもおかしくなかったが、軽々と攻略した。その要因は直前の最終予選。「ニチレイレディス」と同じ袖ヶ浦CC新袖Cのグリーンにあった。「スピードも硬さも同じくらいで、いいイメージが持てた。ここ数試合はあまり調子が良くなくて、ショットも含めて最終予選のときに、大西コーチと試行錯誤しながらアライメントとか、体を動かす方法をいろいろ試してきたのも生きたと思う。パットはしっかり打ち切ること。ラインは浅めで、カップを30センチくらいオーバーする意識。グリーンはやわらかいので、きょうはしっかりピンを狙っていかないといけないと思っていました」最終予選を13位で通過し、11年連続出場を決めたあとは車で岐阜に向かった。「運転はコーチにお願いしました」と移動中は休息に努めて約400キロを移動。その日の午後11時ごろにようやくホテルに到着し、翌日はプロアマ大会に出場した。ニトリからの連戦。7月には信号待ちで停車中に追突事故に遭い、8月の「北海道meijiカップ」のプロアマ大会の表彰式のときにはコンタクトレンズを外そうとしたときに右目の角膜も一緒にはがれてしまうアクシデントがあった。「いろいろあって」と疲労も蓄積した体は悲鳴を上げる寸前だが、休まずに出場した最終予選で、今季初Vにもつながるご褒美を手にすることができた。アマチュアだった10年に初出場し、ツアー11試合目で初めて予選を通過して7位となった大会でロケットスタートに成功した。16年前のコースは今回と同じみずなみ。「プロにつながるいい経験をさせていただいた思い入れのある大会。明日もいいゴルフがしたい」。目指すは、23年「大王製紙エリエールレディス」以来となるツアー通算6勝目。前回のVは06年にツアー初出場した大会だったが、今週は…。3年ぶりの頂点へ、サイドストーリーまでシナリオは出来上がっている。(文・臼杵孝志)
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