<ニトリレディス 最終日◇30日◇釧路カントリークラブ 鶴居東コース(北海道)◇6640ヤード・パー72>最終組のひとつ前だった佐久間朱莉は、最終18番で4メートルのバーディパットを残した。今季の悩みの種だったグリーン上。軽いフックラインをねじ込むと、右こぶしを何度も握った。
【連続写真】上下左右に全くブレない 佐久間の“お尻主導”スイング
「思ったよりしびれずに、しっかりと動けました。入れたら優勝できると思って打ちました。真ん中から入ってくれたのでうれしい」。“やっと”今季2勝目をつかんだ。2打差から出た最終日は、前半から猛追した。9メートルを決めてバーディ発進とすると、前半だけで5バーディ。5番では13メートルを流し込み、キャディも思わず驚きのポーズをつくった。単独首位に立って後半に入ったが、より難度の増すインコースで暗雲が立ち込めた。12番、13番で短い距離のパットを外すと、15番では2.5メートルのパーパットが右を抜けてボギー。それでも気持ちを切らさなかった。「いいストロークをし続けるっていうのが今週のテーマ。どんなにミスをしてもいいと思って、最後までプレーしました」。そして、最終18番をバーディとし、目標としていた「後半赤字」を達成。7バーディ・1ボギーの「66」をマークし、トータル11アンダーで逆転優勝を果たした。昨年は初優勝を含む4勝を挙げ、年間女王を戴冠。今季も開幕戦でいきなり優勝し、優勝争いを演じ続け、ツアーを先頭で引っ張っていた。だが、2勝目は遠く、パットに悩んだ。スポット参戦した海外メジャー「AIG女子オープン」(全英)では、「チリも積もって爆発した」とトータル11オーバーで予選落ち。ずっと切磋琢磨してきた同級生で同期の桑木が、日本勢7人目のメジャー制覇を成し遂げたこともあり、悔しさはより募った。帰国直後の「北海道meijiカップ」でも、初日に「76」を喫するなど予選落ち。そのとき救ってくれたのが、有村智恵、原江里菜、そして上田桃子といった大先輩たちだった。『チャレンジ精神を忘れずにプレーしたらいいと思うよ』。インスタグラムのDMを通じて届いた上田の言葉に、元気をもらった。「たくさんの方に連絡をもらえるのはうれしいし、自分はひとりじゃないんだなと。周りの方が支えてくれました。また一からの気持ちで頑張ろう、と思いました」続く「NEC軽井沢72ゴルフ」で5試合ぶりのトップ10、そして先週「CAT Ladies」では、16試合ぶりの最終日最終組。「(今週は)ひさしぶりに自信を持ってプレーできた4日間。いいストロークができる回数が圧倒的に増えました」。4日間の平均パット数は「28.25」で、3パットはゼロ。そして19試合ぶりの勝利は、自身にとっては“最長ブランク”となった。メルセデス・ランキングは2位に浮上した。首位を快走する桑木との差は699.89ptあるが、女王戴冠に「まだあきらめていません」と力を込める。「離されたことで2年連続が遠のいているのは分かっているけれど、メジャーはあと3つあるし、どれだけ勝てるかに集中します。優勝できたことはいいきっかけになると思う」。強い女王が帰ってきた。(文・笠井あかり)
<ゴルフ情報ALBA Net>





