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「まだまだ“いけんちゃうかな”」森田理香子と金田久美子、若手に負けない“勝つための進化” 【現地記者コラム】

国内女子ツアーは今季22戦目となる「NEC軽井沢72ゴルフ」が終了した。優勝したのは、大会を主催するNEC所属プロの安田祐香。近年、若手選手の活躍が目立つ女子ツアーだが、その一方で、ベテラン勢の奮闘も光った3日間だった。

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10年ぶりに今大会に出場したツアー通算7勝の36歳・森田理香子と、同2勝の37歳・金田久美子。ともに一度は苦しい時期を経験しながら、今もなお勝利を目指して戦い続けている。森田は初日91位と出遅れたものの、2日目にボギーなしの「67」をマーク。ボギーなしのラウンドは2016年の「センチュリー21レディス」2日目(71)以来、実に10年ぶりだった。昨年の「住友生命Vitalityレディス 東海クラシック」以来となる予選通過を果たし、最終的にはトータル6アンダー・32位タイで3日間を終えた。ツアーから一度離れる前と現在のゴルフを比べ、「技術的にも上がっているし、精神的にも良くなっています」と、すべてに変化を感じていた。今年4月以来の実戦で、「いま試していることが試合で試せたし、すごいい感触で終われている。人生の中でも本当にいいゴルフ」と前を向く。「こういうタイトなコースでもしっかりフェアウェイに置けるようになったし、技術的には上がっているので、まだまだ伸びしろがあるかなって。まだまだ“いけんちゃうかな”って思いました」と笑顔を見せた。まだ勝負を諦めていない強い気持ちがある。一方の金田は、2週前の「北海道meijiカップ」で初日を首位でスタートし、3位で最終日を迎えながら「81」をたたき、44位に終わった。43位から迎えたNEC軽井沢での最終日は、7バーディ・1ボギーの「66」。今季自己ベストをマークし、17位タイまで順位を上げた。最終日にスコアを落とした前週の経験を糧に、翌週には課題を修正。正反対のプレーとなった。「先週、いろいろ書いて、考えて、何が悪かったのか」。考えた先にあったのは、ショットへの意識だった。「打ちたいところに集中しすぎていた。体の動きに気を付けてスイングしているんですけど、それが意識できていなかった」と原因を分析。今週は「どんショットをしてもいいから、3日間を通して前傾を変えない」ことを意識して早速、結果につなげた。ここに、金田自身が感じる大きな変化がある。これまでの自分のスイングについて、「体の動きとか、そこまで基本的なスイングじゃなかったので、『ここがこう』とか言われても、そんなに型にはまらなかった。トレーナーさんが言っていることにもピンとこなかった」と話す。実際に見ると、手元の位置と胸の距離感を保ちながら体の回転で上げたバックスイングに、下半身から切り返して捻転差を作るダウンスイング。そしてインパクトまで頭の位置が大きくブレない。基本に沿った動きが身についているように見える。それでも、これまで“感覚派”でゴルフをしてきた金田は、自身の評価としては「めちゃめちゃなスイング」と表す。しかし、現在は「普通にプロっぽいスイングができている」と笑顔。「プロゴルファーの基本的な動きができるようになった気がしています。ここを意識して力を入れたら、やりたくないミスショットが少なくなる。そういうことが今年初めぐらいから、36歳になって、やっとマッチングするようになった」。これまでの経験があるからこそ、自分に必要なものを理解し、取り入れられるようになった。森田はツアーに復帰した2024年からシード復帰へ向けて、QTに挑戦している。「自分自身のためにも受けてチャンスを。いつか優勝できるように、頑張りたい」と力を込める。今年はジュニア育成にも力を入れており、「試合になると緊張感が全然違うし、経験を重なるにつれて上手くなっていくので、そういうところも伝えていければ」と自身の経験そのものを次世代に伝えようとしている。近年の女子ツアーは新しい力が次々と結果を残している。一方で、36歳の森田と37歳の金田は、今も自分のゴルフと向き合い、勝つために必要なものを取り入れ続けている。「まだまだ“いけんちゃうかな”」と笑った森田と、「やっと…」と新たな感覚をつかんだ金田。何歳になっても勝利にこだわり、自分を変えることをやめないベテランの姿にも、プロゴルファーのすごみがある。そんなことを強く感じた3日間だった。(文・高木彩音)

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