<EARTH MONDAMIN CUP 最終日◇29日◇カメリアヒルズCC(千葉県)◇6699ヤード・パー72>最終ラウンドを首位タイで迎えた“キューティフル”ことパク・ヒョンギョン(韓国)が「68」とスコアを伸ばし、トータル12アンダーで月曜決戦を制して日本ツアー初優勝を飾った。日本ツアー出場は4試合目。「これまでも日本ではいいプレーができていたので、ポジティブな気持ちでプレーできました」と韓国ツアー通算8勝の実力を存分に発揮した。
9番パー3が優勝へのキーホールだった。右サイドの池を避けたティショットは左奥のカラーへ。「歩測すると、阿部未悠さんのラインを踏んでしまいそうだったので」とレーザー距離計で測った残り距離は20ヤード。強烈な下りのスライスラインとあって、パクはボギーも覚悟した。しかし、韓国で2勝目、3勝目を挙げた時に使っていたというパターから放たれたボールは、ジャストタッチでカップイン。「(キャディの)父も『なんでこんなことができるんだ』って驚いていました(笑)」。この時点で10アンダーとし、リードを許していた菅楓華、稲垣那奈子に追いついた。このバーディで勢いに乗ると、11番パー4のバーディで単独首位へ。「偶然ですけど、4ラウンドとも残りが200〜210ヤードで、すべてバーディが取れました」。第4ラウンドは残り205ヤードを2UTで1.5メートルにつけた。1打リードで最終18番パー5へ。3メートルのバーディパットを50センチショートすると、口を手で押さえて笑った。「2パットで優勝なのは分かっていたので、近くに寄せようと思ったんですけど、想定の何倍もショートしたので笑ってしまいました」。韓国ツアーでは通算8勝も、1年以上優勝からは遠ざかっており、さすがにプレッシャーがかかったようだ。優勝賞金7200万円の使い道については、「シーズン前に優勝したら買うと決めていた時計がありました。値段が上がっていくのを見ながら我慢していたので買おうと思います」。ブランドを問われると、それまでより控えめな声で「カルティエ」と明かした。手に入れたのは賞金だけではない。11月末までにJLPGAの入会手続きを終える必要があるが、この優勝で日本ツアーの来季終了までのシードを獲得。「優勝したばかりなので、今後のことはゆっくり考えます。今季は韓国であと2勝して通算10勝にすることが目標でした。今回、日本で9勝目ができたので、まずは韓国で10勝目を挙げることにフォーカスしたいです」。日本ツアー本格参戦は明言しなかったが、優勝会見の最後には日本語で「また会いましょう」とひと言。試合数は限られるとしても、継続して日本でプレーする姿が見られそうだ。(文・田中宏治)
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