<宮里藍 サントリーレディス 2日目◇12日◇六甲国際ゴルフ倶楽部(兵庫県)◇6619ヤード・パー72>入り出したら止まらない。打てば入る。ツアー2勝目を目指す荒木優奈が打ち出の小槌なパッティングでバーディラッシュを演じた。出だし10番で約20メートルのロングパットをねじ込み、そこから怒とうの5連続バーディ。3メートル、3メートル、2メートル、5メートルを完ぺきにねじ込んだ。
「最初のパットが入ってからずっとリズムが良かった。でも、いいゴルフをしている感覚はなくて、気がついたらいいスコアで回っていた。予選通過ギリギリのところからのスタートだったので、ホッとしています」前半インを「31」で回り、後半は3バーディの「33」。初日41位からの猛チャージでトータル10アンダー・3位にまでリーダーボードを駆け上がってきた。だが、この日のベストスコア&自己ベストにあと1打と迫る「64」にもちょっぴり悔いが残った。2週前の「リゾートトラストレディス」最終日には6連続バーディをマーク。自己最多に並ぶはずだった15番は2メートルを外して唇をかんだ。「最悪です。一番短い距離を外してショックでした。これを入れて、6連続まで伸ばして、次のパー3が難しいので、どこまでイケるかなと思っていたのに…。7連続まではいきたかったです」前週は自身初の海外メジャーだった「全米女子オープン」に出場したが無念の予選落ち。帰国直後で疲れが抜けきれない今週は万全の状態で臨めなかったが、バーディ量産が元気回復する何よりのビタミン剤となった。「コンディションはだいぶ良くなってきた。でも、きょうは早起きだったのでちょっと睡眠時間が足りなかったです」。この日は午前4時半起き。前夜は午後8時半に就寝したが、「9時間は寝ないとすっきりしない」と、ここからはいつもの“ゆるふわ天然系”の荒木ワールドに突入した。2度目の挑戦で今年のプロテスト合格を目指す妹・七海から『全米でたくさん稼いできてほしい』と送り出されたが、「ごめん、大赤字だわ」と米国からLINEで報告。「妹からは『どんまい』って返ってきました」と笑った。今週の優勝賞金は2700万円。全米での出費を回収できるチャンスで、2位以内に入れば7月30日開幕の海外メジャー「AIG女子オープン」(全英)の出場資格もついてくる。「全米に出て、もっとゴルフがうまくなりたいと思った。全米でコテンパンにやられたので、全英で頑張りたい。行きたいです」。しかも、「憧れとか尊敬とかじゃなくて、神です」という存在の宮里藍がアンバサダーを務める大会。「絶対に追いつけるような存在ではないけど、いいところをお見せできるように頑張りたい」と力を込めた。首位に立った同じく全米帰りの桑木志帆との5打差を追いかけていく週末の2日間。「伸ばし合いの展開になると思うので、たくさんバーディを取るプレーが必要。しっかり攻めて、ピンを狙っていきたい」。目指すは昨年9月「ゴルフ5レディス」以来となる2勝目。ルーキーイヤーの初Vは2日間の短縮競技だったが、今度は4日間を戦い切って、表彰式では“神”から祝福を受けるつもりだ。(文・臼杵孝志)
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