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スイング改造や調子維持に欠かせない スティックやロープを使った“可視化”の練習「イメージと体の動きを一致させます」【大西翔太のHOTSHOT】

青木瀬令奈のコーチ兼キャディを務める大西翔太氏が、好調な選手や注目選手の強さのヒミツを解説、女子ツアーでの流行など現場からのホットな情報をお届けする。今回はスティックやロープを使う”可視化”の練習について聞いた。

【連続写真】可視化した練習でフェード習得を目指す與語優奈のスイング

◇ 最近は弾道計測器やモーションキャプチャーなど、肉眼では分からなかったスイングの軌道やフェースの向き、入射角、また体のあらゆる角度を可視化する時代になっている。しかし、トーナメント会場では最新機器だけでなく、スティックやロープを使ってターゲットなどを可視化する選手も少なくない。 プロ3年目の與語優奈(よご・ゆいな)はもともとドローヒッターだったが、「チーピンが出ると大きなミスになる」と、安定感を高めるために今季は大ケガをしにくいフェードボールを打つスイングに変えている。 スイング改造に励む與語は、練習場で2本のロープを使っていた。1本はターゲットに対して真っすぐ。2本目は「打ち出し方向より少し左」に向けて真っすぐロープを張る。2本目のロープは、アドレス時の構えの向きであり、左に振り抜くスイング軌道を示す。 フェースは2本のロープの間に真っすぐセットする。フェースの向きは「目標に対しては閉じていて、体のラインに対しては開いている」状態になる。ドローとフェードでは体の使い方やフェースの使い方が真逆になるため、ロープを2本使ってターゲットや体の向きなど可視化することで、フェードのスイングを固めている。左に打ち出してフェードを打つ柏原明日架も、以前同じような練習をしていた。

可視化について大西コーチは次のように解説する。「左に振り抜いて、しっかり左に打ち出すという動作を徹底する練習です。ロープを張ってラインを可視化することで、自分のイメージと体の動きをリンクさせやすくなりますし、すごく大事なこと。可視化することで、選手の不安要素を消せます」。 自分の感覚では左に振り抜いているつもりでも、イメージとのズレはプロでも起こりうる。そのためロープを使って実際にボールを打つ場所にラインを可視化し、構えた時にイメージしやすくすることで、そのズレをなくせるという。スイングを改造したり、調子が落ちてきたときに行うとより効果があるとも大西氏は付け加える。 また、スティックを使って可視化をする選手も多い。今季2勝を挙げる橋彩華は、春先の試合でドライバーのボール位置を確認するために十字のスティックを足元に置いていた。左足カカトより少し内側にボールが置けるように確認している。 ほかにも序盤の試合で都玲華は、スティックをボールより先に置いて、ターゲット方向を示し、フォローサイドで真っすぐクラブを出す意識を高めている。稲見萌寧は、スティックをボールより後ろに置いて、バックスイングでクラブを真っすぐ上げるなどの目安に使っていた。 「連戦するなかで、プロでもボール位置がズレることはよくあることです。橋選手ほどの実力者でも、スティックを置いてしっかり確認しているということです。都選手と稲見選手のスティックの使い方は、それぞれ自分がテーマにしていることの意識づけになります。アマチュアの方もそれぞれ意識したいことを可視化することはとてもオススメです」 いいスイングをしていても体の向きやボール位置の少しのズレで、結果的にミスショットになってしまう。また、正しい動きをしているつもりでもできていないことが多い。女子プロのようにスティックやロープなど使って可視化することは、スコアアップにつながりそうだ。 ■解説・大西翔太(おおにし・しょうた)/1992年6月20日生まれ。名門・水城高校ゴルフ部出身。2015年より青木瀬令奈のキャディ兼コーチを務め、24年からは安田祐香のコーチングも行っている。16年にはキャディを務める傍らPGAティーチングプロ会員の資格を取得した。ゴルフをメジャースポーツにと日夜情熱を燃やしている。プロゴルファーの大西葵は実の妹。YouTube『大西翔太GOLF TV』も好評で、著書『軽く振ってきれいに飛ばす!! 飛距離アップの正解』が発売中。大西翔太プロデュースの練習器具「Sho_izm(ショーイズム)」シリーズ(朝日ゴルフより全国のゴルフショップにて販売中。豊富な知識を生かして、今年はテレビ解説も行うなど活躍の場を広げている。

<ゴルフ情報ALBA Net>

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