<BMW 日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ 3日目◇6日◇宍戸ヒルズカントリークラブ 西コース(茨城県)◇決勝=7464ヤード・パー71>ツアー通算6勝の48歳が、難コンディションのなかで上位争いを演じている。3日目終了時点でアンダーパーはわずか11人。その一人となった近藤智弘は、9位から出たこの日に4バーディ・1ボギー・1ダブルボギーの「70」をマークし、トータル2アンダー・9位で最終日を迎える。
初日終了後には「どの試合も最後だと思ってやっている。もうQTも受けない。シードを取れるような状況じゃないから。毎週、“今年最後”だと思ってやっているから、4日間やれたらうれしい」と明かしていた。今季をレギュラーツアーのラストイヤーと位置づけて臨んでおり、来年6月17日の50歳の誕生日以降は、国内シニアツアーに参戦する予定。次のステージを見据えながら戦っている。舞台となる名門・宍戸CCはメンバーシップのコースで、気軽にプレーできる場所ではない。「プライベートで回るっていう感じじゃない。やっぱりそうなると、1日でも多く回りたいっていうのが今の目標かな」と話していた。今季はここまで5試合に出場し、予選落ち3回、最高位は53位と苦戦が続く。若手の台頭が進む中で「予選にフルパワーで行かなきゃいけない」と、かつてとの違いも実感している。さらに、決勝ラウンドに進んでも「3日目、4日目になると体力も気力もなくなってしまう」という変化も感じている。予選を通過した先週の「?全英への道?ミズノオープン」でも、3日目に「73」、最終日は「77」とスコアを落とした。それだけに、今大会2日目終了時点では「厳しいだろう。あしたから、また厳しくなっていく」 と思っていたという。それでも難コースでの3日目にアンダーパーを記録し、「乗り切れた」と安どの表情を浮かべた。「いいスコアで、内容もまあまあいい。こういうところでいいプレーができると少し前向きになれるので、うれしい」と笑顔を見せた。年齢を重ねるとともに体力面の課題は大きくなるが、「前向きにやりたい」という思いは変わらない。「この3日間いいプレーをしている。結果は別にしても、まだまだゴルフが続くので、少しでもいいゴルフに繋げていきたい」。
今年のレギュラーツアーに出場している40代は19人(6月7日時点)。約20歳年下の選手と同組で回ることも多いが、痛感するのは飛距離の差だ。「20ヤードぐらいは置いていかれますし、セカンドオーナーばっかりだし、そうなるとやっぱりくじけるよ。2、3年は自分の中で一生懸命頑張ってやっているけど…」と本音を漏らす。今季の平均飛距離は280.33ヤード(82位)。それでもこの日は9番で320ヤードのビッグドライブを披露し、大会3日目終了時点での平均は292.88ヤード(43位)を記録している。ただ、300ヤード超えが当たり前になりつつある現代では、衰えも実感する。「技術はそんなに変わらないと思うけど、やっぱりロング(パー5)が2打ずつ負けてくる。(1ホールで)0.5打ずつ違うって感じ。10年、15年前は、(片山)晋呉さんのようにテクニック(で勝負の時代)だったでしょ。今はもう飛距離だもんね。競技が全然違ってくる」2024年の「日本プロ」でも同様の課題を口にしていた。25年は賞金ランキング92位でシード権を喪失。「本当は、来年シニアだし、今年は休もうと思っていた。もう体もきついし、メンタルもきついから、やっていてもなかなかうまくいかないんだよね。予選通れるだけみたいな感じになってくるし、やっぱり面白くないでしょ。予選通過が目標になるとつまらない」というのも本音だ。それでもオフにクラブテストや気持ちの整理を重ね、「一応ダメでもいいから受けとこう。途中で(プレーを)辞めてもいい。下部ツアーでもいいから一応資格だけ持っておきたい」とQTに挑戦。ファイナルステージから出場して15位に入り、前半戦の出場権を確保した。「出られるものは出たい。せっかくだから」と意欲は衰えていない。今年は「人生初めて」となる下部ツアーにも挑戦。4月の「Novil Cup」は35位で終えた。この舞台で戦う難しさを日々実感しながらも、「出るからには準備もするし、一生懸命やりたい。ゴルフも来年からシニアもあるし、続くので。少しでも良くなりたいという思いもあるし、ツアーももう出たくても出られないからね。こういうツアーのセッティングではやりたいから、長くやりたいよね、一日でも」とうなずく。「今年で最後」という覚悟を胸に戦うシーズン。次のステージへつなげるためにも、この大舞台で納得のいく結果をつかみにいく。(文・高木彩音)
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