<日本プロゴルフ選手権 センコーグループカップ 最終日◇24日◇蒲生ゴルフ倶楽部(滋賀県)◇6991ヤード・パー72>細野勇策と首位タイで最終日を迎え、自身初のメジャー優勝がかかっていた30歳の勝俣陵は、出だしから連続バーディを奪うなど優勝争いを演じた。しかし後半に伸ばし切れず、3バーディ・4ボギーの「73」。トータル12アンダー・6位で大会を終えた。
〈連続写真〉これがプロの技! 勝俣陵はフェードとドローで20yを打ち分けていた
優勝に届かなかった無念はもちろん大きいが、「細野選手が強かった」と潔く受け止めた。それ以上に悔しさをにじませたのが最終18番だ。「最後、狙いに行ってボギーを打つのは、非常に悔しい。負けた悔しさより、あそこでバーディパットを打てず、単独2位を狙えなかったのが、今週1週間をすべて台無しにした」と唇をかんだ。トータル13アンダーで迎えた最終18番パー5。1つ伸ばせば単独2位の可能性があった。2打目は3番ウッドでのグリーンオーバーを警戒し、フェードで距離と落とすために「カットで狙った」が、結果は左へのミスショット。ボールはサブグリーン脇のバンカーへ。「球が埋まっていて、転がそうとしたらハーフトップしてしまった」。4オン2パットのボギーでフィニッシュし、肩を落とした。この“左へのミス”は以前からの課題だった。昨年9月の初優勝で2年シードを獲得し、10月の「日本オープン」を終えて、「2年間猶予がある」とスイング改造に着手。「手の運動量とクラブの運動量が一緒になってインパクトが強くなり、ひっかけが多くなっていた。ハンドファーストが強くて、(ボールに対して)上から入りすぎて、飛びすぎたり、フライヤーもするし、特に緊張したときに上から入るので、それをなくしたかった」インパクトでヘッドよりも手元が前に出てしまい、ハンドファーストが強く入りすぎることでロフトが立ち、飛びすぎやフライヤーにつながる傾向もあった。その改善へ、手首の動きを取り入れて「ヘッドを走らせるような動き」にし、入射角をレベルに近づける修正に取り組んできた。「下半身の動きも変えなくちゃいけないし、いろいろやらないといけないことが多くて大変だった」と振り返る。それでも今季は4月の「東建ホームメイトカップ」で5位、5月序盤の「中日クラウンズ」でも優勝争いに絡むなど、「思ったよりも、今シーズンは上位にはいれている。少しずつ出来ていたつもりだった」と手ごたえも得ていたが、「まだ緊張したときとか、狙いたくなった時に出てしまう。まだまだ“伸びしろ”があるなと思えました」と前を向く。今後に向けての課題は明確だ。「優勝争いになった時に出るミスっていうのは自分の本性。悔しいですけど、最終組で毎回勝っていたら、今相当勝てている。こうして負けたことによって学ぶことのほうが大きい」。簡単ではないスイング改造に取り組む中で挑んだ“日本一の男子プロ決定戦”。その大舞台での経験は、確かな糧となった。次戦は、海外メジャー「全英オープン」(7月16〜19日)への出場権(上位3名)がかかった「?全英への道?ミズノオープン」(岡山県・JFE瀬戸内海ゴルフ倶楽部)に出場する。今回の悔しさを胸に、世界の舞台への切符獲得に挑む。(文・高木彩音)
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