<ブリヂストンレディス 初日◇21日◇袖ヶ浦カンツリークラブ 袖ヶ浦コース(千葉県)◇ 6732ヤード・パー72>プロ自己最高の5位に入った4月「富士フイルム・スタジオアリス女子オープン」から、1試合の予選落ちを挟みながらも、15位、11位、11位と上位争いを続けているプロ2年目の吉田鈴。地元・千葉で行われる今大会でも、初日3アンダー・4位タイと、首位に1打差の好位置につけている。
午前組だったこの日は、「上がってから大雨が降ってきたのは幸運ですよね」と組み合わせにも恵まれた。前日から雨予報が出ていた影響で、ティが前方に出されるなど“悪天候仕様”となったコースで4つのバーディを積み上げた。「ピンも振ってなかったし、それ次第で左右されると思っていた。ボギーも1個ですし、いいプレーができたかな」と満足感も高い。シーズン開幕時に立てていた「トップ5」という目標は早々にクリア。考え方にも変化が生じている。「以前は安全に攻めようとメリハリをつけていたけど、今は150ヤード以下の距離ならピンを狙っています。いかにナイスショットを打てるか。それで最近は調子がいいです」。目指す位置も上方修正されたようだ。周囲からも“初優勝”への期待は高い。「自分的には気にしないようにしてる」と言ってニコリと笑うが、同時に「プロテスト(合格)に時間がかかったので、初優勝は早い方がいいと思ってます」という気持ちも話す。4度目の挑戦で最終を通過したのが2年前。ルーキーイヤー1年間をレギュラーツアーで過ごし、“そろそろ”という気持ちはもちろんある。「優勝も大事だけど、ゴルフがうまくなれば手が届くと思う。自分がやるべきことをやるだけ」。今はそう考えている。メジャー初戦「ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ」は8位で最終日を迎え、最終組より2組前からスタートした。富士フイルムは、2位で迎えた最終日に最終組の1組前からプレーを開始と、優勝争いをする回数を着実に増やしている。「最終日のバックナインにどれだけ体力を残して、どれだけ追い詰められるかが課題。そこは慣れもある。慣れるためには回数をこなすしかないし、最終組やその1個前で回る回数を増やしたい」上位争いをする組でのプレーは、当然ながら刺激にもなる。そして、それがゴルフ力向上にも直結するはずだ。吉田のプレーを見ると、バーディを奪ってもボギーを叩いても、いつも涼しげな表情なのが印象的だ。これについて本人は「そう見せているだけ。意識しています」と言って笑う。すでに多くのギャラリーをしたがえる人気者は、「こんなんやればいいですかね?」と、両手でガッツポーズをする素振りを見せて、また大笑い。「もう少し喜べば、ギャラリーさんも喜ぶとは思うけれど、それは“いざ”という時にやります」。ゴールテープを切るまでは冷静に。しかし、その“いざ”という時は歓喜に身を任せるつもりだ。(文・間宮輝憲)
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