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100周年の“日本一の男子プロ”決定戦が開幕 初開催の蒲生GCはどんなコース?

<日本プロゴルフ選手権 センコーグループカップ 事前情報◇20日◇蒲生ゴルフ倶楽部(滋賀県)◇6991ヤード・パー72>1926年に宮本留吉が制した第1回大会から、節目の100年を迎えた“日本最古の公式戦”。国内メジャー今季初戦「日本プロゴルフ選手権大会 センコーグループカップ」が滋賀県の蒲生ゴルフ倶楽部で21日(木)から開幕する。賞金総額は1億5000万円で、優勝者には3000万円が贈られる。

【写真】グリーンがかなり小さいです

同コースは比良、伊吹、鈴鹿の3コース(計27ホール)で構成されており、今大会では比良をアウト、伊吹をインとして使用する。総距離は6991ヤードと比較的短めだが、メジャーらしく難易度を高めたセッティングが施されている。コースセッティングを担当する桑原克典、昨年覇者の清水大成らに印象を聞いた。コースレイアウトでは、「(フェアウェイの)両サイドにバンカーがあり、それほど距離がないパー4が多い。バンカーの先は(幅が)20ヤードあるかないかくらいのフェアウェイ。その手前は25から30ヤードくらいのワイドなレイアップスペースがある」と桑原は説明する。各ホールのフェアウェイには、ティショットの落としどころにバンカーや木が配置され、ドッグレッグではちょうど曲がり角にかかる位置も。さらにフェアウェイは狭く、ラフは約100ミリと長いため、ボールがすっぽり埋まるケースも多く、練習ラウンドではボールを探す選手の姿も見られた。グリーンはタテ幅約25ヤードと小さく、硬くて速い。ラフからだとウェッジショットでもボールを止めるのが難しい。実際、清水は練習ラウンドで11番パー4において、フェアウェイバンカー手前とラフの2カ所からショットを試していた。ラフからは80ヤード以内の距離でも、ボールは跳ねて奥へと転がっていった。距離を残してでもフェアウェイキープを優先するか、リスクを承知で攻めるか。選択が問われる。「選手が選べて自己判断をしながら状況判断、スコアや順位を見ながらチャレンジングできるのか、それとも刻んでもバーディを獲って順位を上げられるのか、そこに選手の自由な選択が各ホールにありますので、順位を見ながら勝負の駆け引きを見られるのが楽しみです」(桑原)刻んでパーを重ねるのか。それとも、ボギーが続いた場面で攻めの姿勢に転じるのか。攻めが裏目に出てさらにスコアを落とす可能性もあれば、逆にハマって一気に流れを引き寄せることもある。無難に守りを優先するか、好スコアを狙って攻めるか。メンタル面の影響も大きくなりそうだ。清水はグリーンの難しさを強調しつつ、「グリーンも小さいですし、傾斜も強いので、晴れが続いていたらすごく難しいんじゃないかなと思っています。明日の雨は選手にとってはラッキーというか、明日明後日は伸ばし合いになるんじゃないかなと。雨の量にもよりますが」と見通した。先週の「関西オープン」で復活優勝を遂げた藤本佳則は「グリーンは小さい感じで、傾斜が強くて、ラフから止めるのはなかなか難しい。フェアウェイに行ってくれたらグリーンは止まるので、刻んでもけっこうタイトなのでその辺が難しいです」と警戒する。同コースを初めてプレーする、大会2勝を含む通算31勝の永久シード保持者である片山晋呉は、「面白い。いいセッティングにしてくれています。全体的に距離が短いけど、いまってパワーゲームだから。飛ぶ人が有利って言われている中で、こういうのがあっても、とてもいいなって思います」と印象を明かす。「(飛ぶ選手が)明らかに有利なのはわかるけど(飛ばない選手でも、スコアが)出るんじゃないのかなとは思う」。ラフからはウェッジでもボールが止まりにくく、単純な飛距離勝負ではなく、いかにフェアウェイにボールを運ぶかが重要となりそうだ。桑原は優勝スコアは「17〜18アンダー」と予想する。清水は「僕も15アンダー以上はいくのかなと。毎日4アンダー以上を1つの目標にしようかなと思っています」と意気込んだ。日本プロは毎年コースが変わるサーキット方式を採用しているが、センコーグループが特別協賛を務めることに伴い、同グループが保有する蒲生GCで28年大会まで開催することが決まっている。耐えるか、攻めるか――その攻略が問われる舞台で、節目の100周年に栄冠をつかむのは誰だ。(文・高木彩音)

<ゴルフ情報ALBA Net>

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