<関西オープン 2日目◇15日◇茨木カンツリー倶楽部 東コース(大阪府)◇6734ヤード・パー70>2022年に発症した顎偏位症(がくへんいしょう)の治療は昨年11月に終了。3季ぶりに賞金シードも復帰。40歳になった池田勇太が7年ぶりの優勝に向けて好位置で週末を迎える。
【写真】ジャンボさんへ届け 池田勇太らが放った“祈りの白球”
首位と1打差の2位タイから出たこの日、2番パー5で1.2メートルのバーディパットを沈めると、続く3番パー4は「16〜17メートル」カップに吸い込まれて連続バーディと、出だしから順調にスコアを伸ばして“鬼門”に向かう。多くの選手にとって“鬼門”ともいえるのが5番ホール。普段はパー5だが今週は494ヤード・パ−4として使用している。初日の平均スコアは「4.776」、2日目は「4.740」と2つのパー5よりも大きな数字で難度1位である。このホールはティイングエリアから230ヤード地点で一旦フェアウェイが途切れ、10ヤード打ち下ろした70ヤード先に2つ目のフェアウェイがある。その間はラフで、左右に外すと深いラフ。そしてグリーン右サイドには池が広がりプレッシャーがかかる。ティショットを刻めば2打目の距離が残り、ドライバーを持ってキャリーで300ヤード超打てれば下の段までいくが、それ以下だと“ほぼ”ラフにつかまる。初日のフェアウェイキープ率はわずか8.163%、2日目は14.384%の低さだった。この鬼門で池田は、ティショットはドライバーを振った。フェアウェイとフェアウェイの間の左ラフに飛ぶ。「すっぽり埋まって出すだけ」の深いラフで、ウェッジで60ヤードほどフェアウェイに出すだけ。3打目はピンまで残り127ヤード。風が読みにくい状況だったが、「右からのアゲ」と読み切ってピンそば20センチにつけて“OK”パーでしのいだ。ここをパーでクリアすると、「どうやってフェアウェイに打っていいか分からない」と話していた左ドッグレッグの9番でもフェアウェイをとらえてパー。後半もボギーなしの1バーディで、この日は「67」。首位と1打差2位で決勝ラウンドに進んだ。この日3人しかいないボギーなしを記録。「ラフは長いし、グリーンは硬い。距離はないけど難しいコンディションのなか、ノーボギーで回れたのはよかったけど、チャンスをいっぱい作っても決められなかった。もうちょっと(バーディを)獲りたかった」。ボギーなしは喜んだがもう少し伸ばせたという。3年間苦しんだ顎偏位症の治療は終了し、「ケガから復帰して初年度。体の調子はすごくいいし、体が直ったことですこしずつ感覚を出せるようになって、自分の納得できるものを出せている」。体調や技術面を含めてピーク時が100だとしたら、今は50まで回復している。最後の優勝となった通算21勝目は2019年の「ミズノオープン」。永久シードまであと4勝に迫りながらケガにより足踏み。40歳になって迎えた今季は、「ここからがスタート」と気合の入り方が違う。ホールアウト後は、練習グリーンで調整に励んだ。この日決めきれなかったバーディは週末にまとめて取って22勝目につなげたい。(文・小高拓)
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