<関西オープン 事前情報◇13日◇茨木カンツリー倶楽部 東コース(大阪府)◇6734ヤード・パー70>ツアー通算30勝を誇る永久シード選手・倉本昌弘が、今季初のレギュラーツアーに出場する。この日は池田勇太らと練習ラウンドを行い、70歳とは思えない軽快なショットを連発した。
今年はシニアツアー2試合に出場。2週前の「中日クラウンズ」ではテレビ中継の解説を務めた。「調子は…あまりゴルフをやっていないので(笑)。出るべく調整はしていますから、大丈夫です」。しっかり戦うモードだ。70歳の倉本にかかる記録は2つある。1つは尾崎将司が2度達成している、レギュラーツアーでのエージシュート(年齢以下のスコアで回ること)。そしてもう1つが、2006年「つるやオープン」で杉原輝雄が樹立した最年長予選通過記録(68歳311日)の更新だ。名門・茨木カンツリー倶楽部 東コースがトーナメントの舞台となるのは、1971年の今大会以来55年ぶり。「プライベートで回っている」とコースをよく知っているが、「普段回るのとまったく違う状況に仕上がっているので難しいですよ」と話す。6734ヤードと、現在の男子ツアーでは比較的短めの設定である。「7000ヤードでもスコアが出るコースもあれば、ここみたいに6700ヤードでも出ないコースもある。フェアウェイに行かないと厳しい。フェアウェイにいけばチャンスはありますが、スコアは出ないと思います。エージシュートは狙っていますが…」。数字以上に戦略性の高さに頭を悩ませる。記録達成だけではなく、決意を持って臨む1週間でもある。昨年大会で「関西ゴルフ連盟が100周年を迎える来年が最後」と話していたが、「関西オープンはこれで卒業させてもらう。今年は(8月の)『KBCオーガスタ』に出てくれと言われているので、ツアーはたぶんそれが最後になると思う」と、改めてレギュラーツアーからの“引退”を表明した。日本ゴルフツアー機構(JGTO)副会長を務めるなど、男子ゴルフ界に尽力。10年以上に渡ってレギュラー出場数は年間5試合以下。永久シード保持者として出場する権利は持ち続けているが、「『出るだけ』というのはね。一つの席(出場枠)を奪ってしまうので。若い人に譲ればいいと思うし、予選を通れない、成績が残せないと思ったら、私は辞めるべきだと思っている。そのつもりで今はいます」と、若手に道を譲る決意を語る。主催する関西ゴルフ連盟が創立100周年を迎える記念大会であることが、今大会の出場の決め手。「少しでもお役に立てて、一人でも二人でも、それでギャラリーが来てくれればと思います」と、大会を盛り上げる役者に徹する。67歳だった3年前、予選通過を果たして大会を盛り上げた。戦略性の高い名門コースで、ベテランの技で世間を驚かせたい。(文・小高拓)【国内男子ツアー 年長予選通過記録(予選通過時の順位)】杉原輝雄 68歳311日 2006年「つるやオープン」53位T倉本昌弘 67歳217日 2023年「関西オープン」39位T尾崎将司 66歳92日 2013年「つるやオープン」4位T【国内男子ツアー エージシュート】尾崎将司(66歳) 2013年「つるやオープン」第1R「62(-9)」尾崎将司(70歳) 2017年「HONMA TOURWORLD CUP」第2R「70(-1)」
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