<ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ 初日◇7日◇茨城GC西コース(茨城県)◇6718ヤード・パー72>プロテストに合格したのは2011年で、今年2月10日には33歳になった。ツアー未勝利の福山恵梨は、並々ならぬ思いを今年のシーズンにぶつけている。「毎年、去年よりもいい状態が続いている感触はある。今年は優勝したい気持ちが一番強いくらい仕上がってます。今年頑張れなかったら、もう(優勝は)ないかもしれない」。大舞台の初日。そんな苦労人が輝きを放った。
スタートの1番で2メートルのチャンスを沈めると、続く2番では15メートルのロングパットをねじ込んだ。いきなりの連続バーディ。「すごく気持ちよく、いい流れでいけました」。これが快進撃への号砲になった。9番でも7メートル、10番では下りの6メートルも決める。さらに実測91ヤードの15番パー3でも、下りの5メートルを沈めてバーディを奪った。QTランク3位で迎えた今季は、ここまで出場した7試合すべてで予選を通過。メルセデス・ランキングもシード圏内の43位につけている。「痛いところもないし、ショット、パットも例年よりいい状態です」。2年ほど前から腰痛を患い、苦しい時期も過ごした。「腰痛は友達です」。そう割り切っているが、今も体幹を鍛えたり、ケアを入念に施したりしながら、うまく付き合っている状態だ。2017年の3勝など下部ツアーでは通算5勝を挙げているが、レギュラーツアーにはなかなか定着できずにいる。このメジャー大会も4年ぶりで、今回が4度目の出場。これが172試合目のレギュラーツアーで、22年「富士フイルム・スタジオアリス女子オープン」の2位がここまでの自己最高位だ。今は周囲から刺激を受ける毎日を送っている。同学年で同期の工藤遥加が、プロ15年目だった昨年3月の「アクサレディス」で優勝。青木瀬令奈ら同世代がツアーの第一線で活躍を続けている。「そういう姿を見るとうれしいし、“私も”ってなりますよね。最近は同級生同士で『頑張ってるね』って声をかけあっているんです」。そんなやり取りも、大きな力になっている。2位に2打差の単独首位だが、2日目は風とも戦う午後組でプレーする。「やることは一緒。2日目以降は難しい状況も来るとは思う。そういう時こそしっかりとガマンして、ボギーを打たないように」。この後の3日間をしっかりと見据えている。今大会で優勝すると、プロ転向から5397日目での初優勝となる。これは1988年のツアー制施行後では、4991日目で勝利した工藤を抜くツアー史上2番目の長さだ(1位は鬼澤信子の7242日)。渇望する勝利へと、このまま向かっていきたい。(文・間宮輝憲)
<ゴルフ情報ALBA Net>







