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名前の由来は“あしたのジョー” 苦闘の5年を乗り越えた25歳が存在感

<東建ホームメイトカップ 初日◇9日◇東建多度カントリークラブ・名古屋 (三重県)◇7090ヤード・パー71>名前の由来は、ボクシング漫画「あしたのジョー」から。ボクシング経験ゼロの25歳・青木尉(じょう)が存在感を見せた。

【写真】こちらは『北斗の拳』が由来です

まだ青木の名前を知る人は少ないかもしれない。今大会がレギュラーツアー3試合目(アマチュアを含む)。前回は2021年の「日本プロ」で、実に5年ぶりの参戦となる。昨年のQTランクを8位で終え、自身初のツアーメンバーとして今季を迎えた。久しぶりのレギュラーツアーに「スタートのティショットは一番緊張した」と振り返る。その緊張を和らげたのが、11番で奪ったバーディだった。そこから連続バーディを重ね、17番パー5ではグリーン横のラフからチップインイーグル。前半を「32」でまとめた。後半は2バーディ・2ボギーのイーブンだったが、それでもスコアは「67」。「初日としてはすごく良かった」と胸をなで下ろした。ツアーメンバーにたどり着くまでの道のりは長かった。この5年間はレギュラーはおろか、下部のACNツアーにも出場できなかった。所属する福岡センチュリーゴルフ倶楽部で働きながら、練習に励む日々を送っていた。このまま芽が出ないのでは??。「誰にも相談はしていない」が、そんな思いが頭をよぎる日々だった。一昨年、ファーストQTで敗れた際には「ゴルフじゃない道も考えようとも思った」と振り返る。それでも、所属先や周囲の支えがあったからこそ、踏みとどまることができた。転機となったのは昨年。長らく苦手意識のあったティショットに光が差した。きっかけは、ドライバーのヘッドが割れたこと。ピンの『G440 MAX』に替えたことで、左へのミスが激減し、フェアウェイキープ率も大きく向上した。捕まりが良いモデルではあるが、何よりスピン量が担保される。スピン量が少なければ、左のミスは大ケガに繋がる。左のミスをスピン量で抑えられたことが大きい。数年前から松永公比呂プロに師事し、元賞金王・小田孔明の合宿にも参加するなどして、積み重ねてきたものがようやく形になりつつある。ファイナルQT終了後には小田に報告。『とにかく楽しめ』と背中を押され、その言葉を胸に開幕戦を迎えた。今季はレギュラー前半戦とACNツアーを並行して戦う予定。描く青写真は、前半戦で結果を残してリランキングを突破すること。そして「ACNツアーで優勝したい気持ちもある」と、まずは下部ツアーでの初優勝を見据える。上位には水田竜昇、青木、山本大雅、玉城海伍らツアー未勝利の選手が名を連ねた。番狂わせの気配が漂う開幕戦で、ジョーが先制ジャブを打った。(文・齊藤啓介)

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