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涙の3戦連続予選落ちから“心技ギア”見直し トップ合格の伊藤愛華が首位発進「自分のゴルフができた」

<ヤマハレディースオープン葛城 初日◇2日◇葛城ゴルフ倶楽部 山名コース(静岡県)◇6510ヤード・パー72> 2025年のプロテストトップ合格・伊藤愛華が、強風の難コンディションの中、3バーディ・ボギーなしの「69」。昨季女王の佐久間朱莉と並んで首位タイで滑り出した。

【写真】伊藤愛華はミニスカスタイルでした

風速9〜10m/sの風が吹くなか、「耐えてパーを取ってチャンスが来たら入れているという感じでした。午後からは寄せワンで結構上がっていました。やっとアンダーで回れて安心しました」と、プロデビュー4戦目にして60台で初のアンダーパーをマークし胸をなでおろした。 埼玉栄高に在学する現役高校生としてトップ合格を果たした伊藤は、12月のファイナルQTでも16位に入り前半戦出場権を獲得。大きな注目を集めてきた。だが順調にプロのキャリアをスタートさせるかと思われた開幕戦は、101位タイで予選落ち。2戦目の「Vポイント×SMBCレディス」は104位、先週の「アクサレディス」は屈辱的な最下位の105位に終わった。 「オフシーズンから調子が悪くて、そのまま開幕しちゃって…。案の定、結果もどんどん悪くなってしまって、本当にアンダー(パー)が出るイメージが湧かなくて、気持ち的にも落ち込んでいました」とここまでの3試合を振り返る。 調子の悪さに加えて、気持ち的にも「打てない、振れない。プレーしていてもなんでこんなこともできないんだろうと自分を追いつめてしまうこともあった」。試合が終われば涙もこぼれ、ゴルフ場につくと「大丈夫かな」と前向きな気持ちになれなかったと吐露する。 そんな流れを断ち切るため、今週会場入りする前にテコ入れをした。昨年のプロテスト前に大きな力になったメンタルトレーナーの元に足を運んで「新しい気持ち」に入れ替え、中学時代から師事する重田栄作コーチの元でスイングを見直した。そして、開幕から新しいシャフトを投入していたが、「硬いのでは」との周囲からの指摘を受け、昨年使用していた手に馴染むグラファイトデザインの「ツアーAD XC」(5S)にも戻した。 重田コーチには「ドローヒッターなのにスライスを打つようなスイングになっている」といわれた。無意識に変化したスイングのズレには「気づかずにドローを打とうとしていた。めちゃくちゃだったところをいったん整理して、打ちたい球とスイングを合わせました」と根本原因を修正した。 するとテコ入れが見事にハマった。開幕から3試合のフェアウェイキープ率は50%でパーオン率は39.8%。パーオン率を上げることは昨年1年間意識していたポイントで、「パーオン率が良ければスコアもよくなる」という部分が低迷していた。大会初日は強風にも関わらず、フェアウェイキープ率は92.9%(13/14)、パーオン率は61.1%(11/18)と大幅に改善。「考え方やスイングを見直して挑んだらアンダーで回れたので、いろんな方に支えながら回れました」と感謝の気持ちを結果で表した。 前週最下位で予選落ちからの首位タイと結果も大きく変わり本領発揮といったところ。「4日間競技でまだ一日が終わっただけなので。やっと自分の思うようなプレーができました。あすも自分が納得できるようなプレーを最後までしたい」と兜の緒を締めた。 開幕前に掲げた目標は「ルーキーイヤーでの優勝」。各方面で口にしており、「言っただけでは終わらせたくない」という強い気持ちがある。まだ3日間あるが目標に向け、1打1打集中してまい進するだけだ。(文・小高拓)

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