<台湾ホンハイレディース 3日目◇14日◇ザ・オリエントゴルフ&カントリークラブ(台湾)◇6720ヤード・パー72>初日が『76.1667』、2日目『78.3208』、そして3日目『76.0000』。これがこの3日間の平均ストロークの推移だ。ピンポジションが振られ、強風が吹き込んだ2日目は80台の選手が頻発する過酷な一日だったが、3日目はオーバーパーながらやや数字は改善された。
「78」と苦しめられた2日目から一転、「69」と伸ばした桑木志帆も、“ほんの少しだけ”ストレスの少ない一日を過ごせたひとり。前半に2つ伸ばすと後半は2バーディ・1ボギーにまとめ、23位からトータル4オーバー・6位タイまで上げた。前日との違いについては、まず「ピンポジション」を挙げる。「まだ易しかったですね。チャンスにつけられる位置は多くなりました」。残り230ヤードから3番ウッドで2オンに成功した1番と、残り216ヤードの2打目に3番UTでグリーンを狙った10番とパー5で2つのバーディを獲得。果敢に狙える位置にピンが切られていたホールが用意され、前日よりはチャンスホールも明確になった。また、弱まるということはないが、風が前日と同じ方向で吹いたことで「参考にしていました」と対処もしやすかったという。2日目の夜には、徹底的にグリーンに水が撒かれた。大会関係者は「予選ラウンドは厳しく、3日目は少し易しくするというのは元々決まっていた」とも話していたが、それが結果にも現れた形だ。とはいえ、この日アンダーパーで回ったのは桑木を含めてわずか5人と厳しい状況だったことに変わりはない。それでも前日が「70」でプレーした佐久間朱莉ただ1人だったことを考えると、疲労感は多少、抑えられた。桑木は先週の開幕戦「ダイキンオーキッドレディス」で予選落ち。この時は「パターが怖くて打てなかった」というのが原因になった。しかし、グリーンが脅威になる今大会のコースで復調。「気づきがありました。体を使って、体幹を意識してストロークしています」と、糸口を見出せたことが大きい。オフは、指導を受ける岩本沙織コーチとともに行ったオーストラリア合宿などで準備。主にショートゲームの強化と、トレーニングで汗を流した。「ドライバーも飛ぶようになりました」と成果も感じているだけに、今季2試合目で結果を残したいところだ。今年も海外メジャーの出場権を目指している。特に思い入れが強いのが「全米女子オープン」だ。「(開催コースの)リビエラに行きたい。以前、松山(英樹)さんや、タイガー・ウッズをここで見て、このコースでゴルフがしたいとずっと思っていました」という憧れの舞台。現在、世界ランクは80位。全米チケットが手に入る上位75位(3月23日発表時点)は、決して遠くない。2024年のシーズン最終戦「JLPGAツアー選手権リコーカップ」以来となる優勝は、もちろんその近道になる。「最終日は風が吹いて欲しいですね」とニヤリ。“何が起こるか分からない”コースで、狙うのはもちろん頂点だ。(文・間宮輝憲)
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