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日本女子OPで果たした“夫婦の約束” 堀琴音と最愛の人【2025年“この1シーン”】

白熱のシーズンが終わった国内女子ツアー。今季全36試合を振り返り、大会ごとに印象に残った“1シーン”を紹介する。

【写真】堀琴音さんがドレスアップしました

■日本女子オープン(10月2〜5日、兵庫県・チェリーヒルズゴルフクラブ、優勝:堀琴音)最後の18番グリーンで、堀琴音はようやくその姿を見つけた。優勝を決めた瞬間、グリーンサイドに立っていたのは、昨年12月に結婚した夫・高坂佳祐さんだった。紺色のブレザーに袖を通した堀は、静かに歩み寄り、抱擁を交わした。「優勝した時には絶対に自分がいて、優勝カップと一緒に2ショット写真を撮りたい」日本一の舞台で果たした“夫婦の約束”。その一瞬は、勝利の重みをより確かなものにした。一般企業に勤める夫は、普段はなかなか会場に足を運べない。それでもこの日は、最終日を首位で迎えたと知り、都内から新幹線で駆けつけた。堀は応援に来ることは聞いていたが、最終組に集まった大勢のギャラリーの中で、その姿を見つけることはできなかったという。「いるんだろうな、と思いながらプレーしていました」。そしてようやく、18番グリーンでその姿を見つけた。優勝会見では、夫からの「ミスや嫌なことを家に持ち込まない、すごくいい奥さん」という言葉を記者から伝えられ、思わず赤面。「本当ですか?」と身を乗り出しながらも、「うれしいですね」と照れ笑いを浮かべた。その表情は、勝者というより、ひとりの妻のものだった。結婚後、首位で迎えた最終日を勝ち切れなかった試合もあった。「結婚して成績が落ちた、とは言われたくなかった」。その思いを胸に刻み続けた時間が、この一勝につながった。3年ぶりのツアー通算3勝目は、日本一の称号とともに訪れた。この日、堀は優勝カップと並び、もうひとつ大切な存在と写真に収まった。その光景は、ゴルフ人生に新しい章が加わったことを静かに示していた。

<ゴルフ情報ALBA Net>

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