プロテストに合格した選手が合格年度No.1の座をかけて争った「JLPGA新人戦 加賀電子カップ」で、これからプロ生活が始まる98期生の選手たちに“今年の漢字”を書いてもらった。今回は木村円(まどか)をご紹介!
茨城県出身で1999年1月8日生まれの26歳。日本体育大を卒業し、同級生には河本結がいる。6度目の挑戦でプロテストに合格。新人戦ではドライビングディスタンス賞(18番パー4)で326ヤードを記録し、“98期生の飛ばし屋”の称号を獲得。来季の出場権をかけたQTはファーストで敗退し、来季は下部ステップ・アップ・ツアーが主戦場となる。そんな木村が書いた漢字は『挑』。「いろんなことに挑んだ一年。昨年までファイナルに一度もいけなくて、『何かを変えなくてはいけない』と思って挑みました。自分の生活習慣や周りの環境など、何かを排除して、そこに新たなものを入れようって取り組みました」と理由を話した。昨年のプロテスト不合格を機に、これまでの練習や取り組みを見直し、特に“心”と“体”に向き合った。2年前から続けているメンタルトレーニングは今年、さらに回数を増加。「テストのときも毎日オンラインで振り返りをしたり、自分では気づけないことをトレーナーさんからアドバイスしてもらいました。試合でしてしまった失敗を『次はどう改善していくか』と考えられたので、同じミスをせずに日々進化することができたのかなと思います」。体の面ではトレーニング内容を見直し、食事改善にも取り組んだ。「食事指導も受けるようになり、自分の体に合わないものを知ることができました。合わないものを食べるとむくんだりして、次の日に疲れを残してしまったり、消化不良で万全な状態で挑めないことも知った。私は小麦が合わなかったんです。今年はお米を中心に生活していました」。自分でおにぎりを握って試合に持参するなど、ベストな状態で戦う準備も怠らなかった。そうした“挑戦”の積み重ねが、悲願のプロテスト合格へとつながった。「来年もいろいろなことに挑戦する年になると思うので、頑張りたいです」。プロ1年目となる新しいゴルフ人生が幕を開ける。そこに向けて、このオフも新たな挑戦を続けていく。(文・高木彩音)
▼杉山もも(オーストラリア・2002年6月10日生まれ、23歳) ―今年を表す漢字は『旅』「大学を卒業して、新しい旅が始まった。大学に行ったことも旅ですけど、全英アマチュアや全米アマチュアにも出て、いろんな旅をした一年でした。アメリカのQTも、日本のQTにも出て、いろんな旅ができてよかった。その経験が積み重なって、プロテストの結果につながったんじゃないかなと思います。ずっとオーストラリアには帰っていないですが、新人セミナーが終わってから、シーズンが始まる前に一度帰って、向こうで練習してきます。(来年は)まずは1勝ができるように頑張りたいです」
▼肥後莉音(オーストラリア・2003年1月26日生まれ、22歳) ―今年を表す漢字は『新』「今年はいろんな挑戦をして、新しいことを経験したり、新しいところに行けました。プロテストの挑戦は、昨年はダメだったんですけど、今年は受かった。QTファイナルまで行ってシード(前半戦出場権)も取れたし、よかったです。日本に住んだことがなくて、こんな長い時間、日本にいたこともなかったので、それも新しい体験でした。(日本の生活は)とてもいいです。食べ物がおいしい。お好み焼きが好き。お魚もおいしいし、お肉もおいしい。来年も新しい一年になると思います。それも楽しみながら頑張りたいです」
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