<JGTOファイナルQT 最終日◇12日◇千葉夷隅ゴルフクラブ(千葉県)◇7319ヤード・パー72>国内男子ツアーの来季出場権をかけた戦いが終了した。2位に7打差をつけて最終日を迎えた中野麟太朗(早大4年)だったが、3バーディ・7ボギーの「76」と失速。プレーオフ3ホール目で片岡大育に敗れ、2位に終わった。
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「技術不足を感じる一日でした」。この日は朝から冷たい風が強く吹いていた。難コンディションではあったが、「風には強いという自負があったので、きょうもしっかり伸ばして行きたいと思っていた」と苦手意識がなかったからこそ、ただただ悔しさがあふれる。来季フル参戦がかなう1位の座は「正直、気にしてなかった」と、あくまで自身のプレーに集中するスタイルで挑んだが、「『気にしてスコアを崩した』と言われてもおかしくないようなゴルフをしてしまった。未熟だったなと思います」と唇をかんだ。2打目以降のショットがかみ合わず、さらに3パットは4回。「思うようなゴルフができなかったのが悔しい」と課題が残る一日となった。高校時代に「全国高等学校ゴルフ選手権」「関東アマ」などを制し、早稲田大学進学後は「日本アマ」で優勝。昨年の「全国大学ゴルフ対抗戦」では、大学初の全国制覇に貢献した。今年の「アジアアマ」では優勝争いを演じるも、2年連続の3位。今年11月にプロ転向を果たし、プロデビュー戦の「三井住友VISA太平洋マスターズ」では49位だった。アマ、プロの両方を過ごした今シーズンは「ショットが良くなりました。これまではあまりアイアンでピンを狙えず、飛ばしだけだったのが大きな課題だった。きょうは思うような感じではなかったんですが、強風やこういったコースコンディションにも対応できるようなゴルフができるようになったので、大きな成長を遂げられました」と手応えをつかむ一年となった。QT2位の資格で来季前半戦の出場権を獲得。目標は初優勝だ。「日本アマを勝って以降、2年間ぐらい優勝することはできなかった。それはプロの試合も含めてです。来年はリベンジしていきたいと思います」と力強い眼差しを見せた。来週はアジアンツアーの最終予選会(タイ/12月17〜21日)にも出場する。来季に弾みをつけるべく、異国の地で結果を残したい。(文・高木彩音)
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