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勝みなみは日本勢15人で迎える来季に期待 「シブコの実力」渋野日向子らのQT突破にも喜び

11日、プロアマコンペ『XXIO DREAM CUP』関東大会が茨城ゴルフ倶楽部(茨城県)で開催された。今大会には、今年実施された各地区大会の参加者の中から抽選で選ばれた48人のアマチュアが出場した。

【写真】勝みなみ&菅沼菜々の仲良しショット

プロはダンロップ契約選手が参加し、米国女子ツアーを主戦場とする勝みなみもその一人。優勝チームと同組で回った勝は「(アマチュアの方が)最初から全部バーディで、私は何も仕事をしていなくて…。皆さん本当にお上手でした」と、そのレベルの高さに驚いていた。ラウンド中は会話も弾み、充実した時間を過ごせたようだ。束の間のオフも挨拶回りが続き、地元・鹿児島には国内最終戦後に一度帰省したのみ。その際は叔母が飼い始めた犬と「たわむれていました」とリフレッシュ。「かわいくて、離れたくなかった。転びそうになりながら一緒に走ったり。本当に可愛いので、私もまだ若くいないとなって思いつつ(笑)」と笑顔を見せた。今シーズンは自身3年目となる米国女子ツアーで27試合に出場。「AIG女子オープン」(全英)、「ビュイックLPGA上海」での2位を含め、トップ10入りは6回。ポイントランキングでも自己最高の18位でシーズンを終えた。日本ツアーにも3試合に参戦し、世界ランク上位資格で出場した最終戦「JLPGAツアーチャンピオンシップ リコーカップ」(25位)で2025年シーズンを締めくくった。「キャリアハイ」で終え、手応えがある一方で、「優勝できそうでできなかった試合もあった。今年の目標が“初優勝する”ことだったので、それが達成できなかったのは残念だったなと思います」と悔しさも口にする。それでも「まだまだ伸びしろがある。来年はしっかりやらなきゃいけないことがあると思うので、そこを見直してやっていって、克服してから初戦に臨めればいいなと思います」と前を向く。12月は仕事が多く、本格的な準備は1月からの予定。「12月は仕事がけっこう入っているので、なかなか練習に行けなくて。トレーニングなどをメーンにやっていて、1月はトレーニングも入れながら、ショットをメーンにやっていこうかなと思っています」。課題はショット面とし、さらなる精度向上を見据えている。12月8日に終了した米女子ツアー最終予選会(Qシリーズ)では、渋野日向子、西村優菜、新たにツアーメンバーとなる櫻井心那が突破。来季は日本勢15人が世界の舞台で戦うことになった。日本勢が増えていく状況に「本当にうれしいことですし、どんどん日本選手が来てくれると、アメリカツアーを見てくださっている日本の方もすごくうれしいと思う。一緒にご飯に行ったりする機会も増えると思うので、そこも楽しみにしながら、切磋琢磨しながら、頑張れればいいなと思います」と声を弾ませた。同級生の渋野の結果にも心から喜んだ。連絡は「多分忙しいし疲れているだろうなと思って」と、この日の朝に入れたという。「やっぱり疲れているみたいで…。ディレイとかもあったりすると精神的に疲れる。しかもQTってやっぱり重いじゃないですか。その中での状況だったので、すごく疲れただろうなと思って…」と気遣った。第1ラウンドは降雨の影響で順延となり、90ホールから72ホールに短縮されるなど慌ただしい状況が続いた。「でもしっかりアメリカツアーの切符をゲットしたのは、もう本当にシブコ(渋野)の実力だと思うし、他にも(西村)優菜ちゃんとか、ココナッツ(櫻井)も実力だと思う。そこは素直に喜んで、また来年から一緒に頑張れればいいなって思います」と3人を讃えた。来季も仲間たちと戦えることを楽しみにしている。勝の来季の目標は「初優勝。優勝ができたら波に乗って、自信がついてもっといいゴルフできると思うので、早めに優勝して流れを作りたいなと思います」。来季の初戦は2月19日?22日の「ホンダLPGAタイランド」の予定。4年目の米ツアーで悲願の初優勝をつかむべく、準備を進めていく。(文・高木彩音)

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