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X・シャウフェレが「63」で2位浮上 “必死だった”初日から一転、バーディ量産

<ベイカレントクラシック Presented by LEXUS 2日目◇10日◇横浜CC(日本)◇7315ヤード・パー71>フィールド最上位、世界ランキング4位のザンダー・シャウフェレ(米国)が面目躍如だ。8バーディを奪い、ボギーはなし。「63」をマークして、25位から首位と4打差のトータル8アンダー・2位タイへと浮上してきた。

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「生き延びるのに必死だった」。台風の影響で強風が吹き荒れた初日とは一転、穏やかな天候となった2日目は、「いいショットを打てば報われし、その恩恵を大いに生かすことができた」と、前半3番から破竹の4連続バーディ。その後も着実に4つのバーディを重ねた。フェアウェイキープ率は73.33%(11/15)、パーオン率も72.22%(13/18)と高水準。パッティングの貢献度も「2.629」でフィールド10位と、全体を通して安定感のある内容だった。耐えた初日から、スコアを伸ばし合う展開となった2日目。その流れに乗れたことに「ようやく自分の望んでいた良いスタートが切れた」と胸をなで下ろす。昨年はメジャー2勝を挙げるなど大ブレイクを果たしたが、今季は肋骨のケガで開幕戦から欠場が続いた。フェデックスポイントランキングは42位で、8年連続で出場してきた上位30人によるシーズン最終戦「ツアー選手権」も逃した。「とにかく自信を持つことが一番大事」。状態を取り戻すべく日々調整を重ねるなか、2日間のトータルスコア「134」は、7月の「ジェネシス・スコットランドオープン」以来となる今季ベストスコアタイ。自信回復への大きな一歩となった。台湾出身の母は東京で育ち、今も祖父母が日本で暮らしている。東京五輪では金メダルを獲得するなど、日本は思い入れの地でもある。「もちろん特別な経験になるでしょう」。日本で開催されるPGAツアーでの優勝という青写真も描いている。今季はここまで15試合に出場し、「全英オープン」の7位が最高位。「いい位置にいると思うけど、まだゴルフはたくさん残っている」。今季初優勝に向け、視界が開けてきた。(文・齊藤啓介)

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