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横浜CCに早くも熱気 松山英樹が9ホール調整「アイアンの精度が求められる」

<ベイカレントクラシック Presented by LEXUS 事前情報◇6日◇横浜CC(日本)◇7315ヤード・パー71>日本で唯一開催される米国男子ツアー「ベイカレントクラシック Presented by LEXUS」が、9日から4日間の日程で行われる。日本のエース、松山英樹もコースで最終調整に臨んだ。

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都心からのアクセスの良さも魅力の一つである横浜CCには、松山の姿を一目見ようと多くのギャラリーが詰めかけた。ドライビングレンジや練習グリーンにも観客が集まり、火曜日からすでに熱気に包まれている。この日はインコースの9ホールをラウンドした。ティーショットやグリーン周りで何度も球を打ち込み、コースの感触を確かめていた。337ヤードと距離の短い13番パー4では、グリーン横まで運ぶ力強いドライバーショットを披露した。再び日本のファンの前でプレーできることについて、「昨年でZOZOチャンピオンシップが終わってしまいましたが、こうしてまた日本で試合ができることがうれしいです」と笑顔を見せた。横浜CCではプライベートでのラウンド経験はあるものの、試合として回るのは今回が初めて。大会の展開については「想像ができない」としながらも、スタンドに囲まれた16番パー3については「PGAツアーの大会でプレーしているような気分になるのかなと思っています」と語った。実際にコースを回ってみると、グリーンが小さく、距離はそれほど長くない印象を受けたという。だからこそ、「アイアンショットの精度が求められますし、ショートアイアンの距離感や横幅の精度が要求されるのではないかなと思います」と、アイアンの重要性を強調した。9月22日には同会場で、アマチュア向けの予選会「Hideki Matsuyama Amateur Challenge Presented by LEXUS」が開催された。自身の名を冠したこの予選会は、「世界に挑戦できるチャンスを日本のアマチュアにも提供したい」という思いから実現したもの。予選会では、日大4年の小林大河が通過を果たし、世界へ羽ばたくきっかけをつかんだ。その予選会の表彰式に登壇した際、松山は「10年以上PGAツアーで戦い、年下の選手がPGAツアーに来られない状況が続いていたので、早くこういう大会を開催したいと思っていた」と語り、後輩たちの挑戦を後押しする思いを口にした。今大会には、そうした若手育成の意義も込められている。「自分自身がソニーオープンの予選に出させてもらったときから、PGAツアーのさまざまなことを目の当たりにして、ここで戦いたいという気持ちがより強くなった。日本のゴルフ場でこのような経験ができるのは素晴らしいことだと思うので、PGAツアーに相談したところ実現することができた。来年以降も、今年は1日競技でしたが、2日間、3日間の大会にできたらと思います」世界で活躍する選手が一人でも多く生まれるよう、日本ゴルフ界の未来を見据えた。(文・齊藤啓介)

<ゴルフ情報ALBA Net>

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