<住友生命Vitalityレディス 東海クラシック 事前情報◇18日◇新南愛知カントリークラブ 美浜コース(愛知県)◇6600ヤード・パー72>不振からの脱出を目指す稲見萌寧が今週から“解禁”される新ボールを投入する。用具契約を結ぶブリヂストンスポーツの「TOUR B XS」の新モデルで、男子ツアー、シニアツアーとも今週の試合がお披露目となる。
やわらかい打感を好む稲見はこれまでも同じ「XS」を愛用していたが、「今のボールはやわらかすぎて、替えなきゃいけないと思いながら使っていた」。硬めの「TOUR B X」も使用していたが、来年発売予定の新しい「XS」を5月の「ブリヂストンレディス」で初めて試打したところ、替えることを即断即決。今週の解禁日を首を長くして待っていた。「Xだとやっぱり硬すぎる。パターの部分で初速が速く、打感も硬い。フェースからボールが離れる感じがすごくあるので、ラインに乗せられなかった。でも、新しいXSはほどよい硬さで、ちょうどいい。吸いつき感もあって、初速はゆっくりだけど伸びていく。イメージ通りに打てるし、いいと思います」東京五輪銀メダリストの稲見がボールに求めるのは、「パターの転がり」一点のみ。「スピン量とかは別に…って感じですね。そこにこだわりはないです」。コロナ禍で統合された2020-21年シーズンは平均パット数(パーオンホール)2位の1.77とグリーン上での抜群のパフォーマンスが賞金女王に輝く大きな原動力となった。今季はここまでメルセデス・ランキング109位と苦しんでいるが、「パターの部分では大きいと思う」。新ボールで、まずはパッティングから輝きを取り戻していく。(文・臼杵孝志)
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