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前年覇者がなぜか丸刈りに 岩ア亜久竜が“エスコンでの始球式”と“ジャンボ越えの大記録”に熱視線

<ANAオープン 事前情報◇17日◇札幌ゴルフ倶楽部 輪厚コース(北海道)◇7066ヤード・パー72>1973年に行われた第1回大会を制したのは、ツアー通算94勝のジャンボこと尾崎将司。翌年には連覇を遂げて優勝は大会最多の7回。ジャンボが大好きな大会の一つである。94年には4日間トータル20アンダーを記録して最少ストローク/最多アンダーパーの記録も樹立。30年破られていない記録だが、昨年、岩崎亜久竜がジャンボに並ぶトータル20アンダーで大会初制覇を成し遂げ、通算2勝目を挙げた。

【写真】昨年の髪型はこんな感じでした

初優勝は2023年の「日本オープン」。毎年コースが変わる大会のため、翌年は別のコースで前年覇者として迎えた。「同じコースでのディフェンディングチャンピオンは初めて。やっぱり緊張するところもあるんですけど、昨年のいいイメージがあるので、頑張れそうです。連覇したい」と力強く語る。50回の歴史の中で連覇を達成したのはジャンボ(1973-74、94-95)と杉原輝雄(77-78)の2人だけ。ジャンボ以来30年ぶりの連覇、そして21アンダーへの記録更新にも期待もかかる。「(20アンダーを)越えたいですね。ただコースが難しいので…。昨年も難しかったけど、パッティングの調子がよくてバーディがたくさん取れた。コース的になかなかバーディを取るのが難しい印象があるので、その日のベストを尽くせるように」。初めての前年覇者の雰囲気を味わいながら偉大なレジェンドの記録にも挑む。取材時、ふとしたタイミングで帽子を取ると、その姿はなぜか丸刈りに。先々週の日曜日、今年7月に結婚した夫人にバリカンで刈ってもらったそうだが…。「気持ちよく刈りながら『おかしいね、おかしいね』って、気づいたらモヒカンになっちゃって、それで坊主に。弟の髪を切っていたって言うからいけるって言ってたんですけど、いけなかったです」と笑って話す。理想はもう少し長い短髪だったが、「さっぱりしたかったのでよかったです」。連覇への気合…ではなく想定外の丸刈りヘアだった。ちなみに51回目を迎える今年は、優勝副賞として『ANA国際線ファーストクラスペア往復航空券』や『北海道海産物セット』、『北海道産花束』と並んで『ファイターズ主催試合でのファーストピッチ権およびプレミアムルームでの観戦権』がある。プロ野球の日本ハムファイターズが本拠地とするエスコンフィールドでの始球式を行う権利である。その副賞を知ると「マジっすか?」と目を丸くする。小さい頃はゴルフのほかにテニスの経験はあるが野球の経験はない。だが野球観戦は好きで、ひいきのチームはファイターズだという。「実は3年ぐらい前から清宮君と毎年12月にラウンドをするんです」。知人を介してファイターズの中心選手、清宮幸太郎選手と親交があることも明かす。エスコンのマウンドを想像すると「緊張がやばそうですね」というが「清宮君と共演して、抑えたいですね」とニヤリ。高校球児のような丸刈りの岩アは、すでにやる気満々だ。(文・小高拓)

<ゴルフ情報ALBA Net>

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