国内女子ツアーは、非シード選手を対象に、シーズン中に優先出場順位を並び替える『リランキング制度』を導入している。すでに6月の「ニチレイレディス」後に第1回が実施。現在、行われている大会はその順位を基に出場権が与えられている。そして第2回は1カ月後の「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン」(宮城・利府ゴルフ倶楽部)の大会後で、これにより終盤戦の出場試合数が左右される。フル出場できる目安は、上位30〜35位以内とみられる。
先週の「ゴルフ5レディス」では、リランキング対象選手のルーキー・荒木優奈がツアー初優勝。これにより来年末までの出場権を確保し、工藤遥加、菅沼菜々、稲垣那奈子、野愛姫、入谷響に続く“リランキング卒業者”となった。さらに対象選手では、こちらもルーキーの都玲華が4位タイでフィニッシュ。リランキングで9位に浮上し、すでに決定的だった第2回突破をさらに盤石なものにした。9位タイで終えたツアー通算1勝の29歳・三ヶ島かなは、この結果41ptを獲得。累計208.82ptの24位までランクを上げた。シーズン序盤は予選落ちの文字も目立ったが、9位だった「北海道meijiカップ」に続く今季2度目のトップ10入りで、終盤戦の出場権確保も問題はなさそうだ。プロ2年目・吉澤柚月も、2試合連続となる13位で33ptを上積み。累計148.64ptの30位とボーダー付近まで駆け上がってきた。昨年の第2回リランキングでボーダーラインの30位は151.63pt(仲村果乃)。吉澤は第1回リランキング時の56位から大きく優先出場順位を上げることが確実だ。現時点で「大王製紙エリエールレディス」(11月20〜23日、愛媛・エリエールゴルフクラブ松山)までの出場権確保へ大きく前進した。今週はポイント配分が大きいメジャー大会「ソニー 日本女子プロ選手権」(11〜14日、茨城県・大洗ゴルフ倶楽部)が行われる。優勝すれば問答無用で3年間の複数年シード獲得となるが、シード争い、そしてリランキング争いを考えても重要な一戦になる。
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