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ホールインワン賞1000万円は“山分け”に 自身初エース達成の32歳「ご飯はロピアでしか食べないと思います」

<ロピア フジサンケイクラシック 最終日◇7日◇富士桜カントリー倶楽部(山梨県)◇7424ヤード・パー70>大会最終日は、全パー3にツアー史上最高額となる総額1000万円(各ホール:選手900万円、キャディ100万円)の賞金がかけられた。対象のパー3は4番、7番、11番、13番、16番の5ホールで、スーパーマーケットなどを運営する特別協賛のロピアから総額5000万円が用意された。

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『誰が達成するのか』という期待感がただよう中、実測96ヤードと短い16番パー3で2人がエースを達成した。最初に決めたのは竹安俊也だった。距離が短いため、ほとんどの選手たちがウェッジを選択。竹安も58度のウェッジを手にとり、ピン奥に着弾させてバックスピンでカップインを狙った。「スピンで(ピンに)向かってきているな、と分かっていたんですけど、ポーンって消えたんで、その瞬間跳び上がって。あまり記憶がないです」と達成の瞬間を振り返る。「入った瞬間は足の震えが止まらなくて」。高額賞金がかかる中で、自身ツアー初のエース達成。あまりの衝撃に、その後のプレーは浮足立っていたと苦笑いした。複数達成による均等割で手にしたのは500万円(うちキャディが50万円)。それでも思わぬビッグボーナスに「ご飯はロピアでしか食べないと思います」と笑顔を見せた。その後まもなくして、23歳の杉浦悠太が同じく16番でエース達成。こちらも58度で放った一打はスピンで戻り、見事にカップインした。「若干(ピン)奥ぐらいですけど、その分スピンがかかって戻ってきてくれた感じです」。この時点で竹安がすでにエースを決めていたことを知らず、入った瞬間に1000万円獲得と思ったという。ただ、杉浦はこのホールインワンで一気に首位浮上。快進撃の最中だっただけに、エース達成も「一旦置いておいて」、すぐに次のホールへ気持ちを切り替えた。そして、大会は長野泰雅の初優勝で幕を閉じた。22歳でのツアー初優勝も大きな話題となったが、「誰がホールインワン賞を取るのか」という最終日のドラマもまた、大会を大いに盛り上げた。(文・齊藤啓介)

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