<ゴルフ5レディス 最終日◇7日◇ゴルフ5カントリー オークビレッヂ(千葉県)◇6505ヤード・パー72>「想像していた優勝争いはなかなかできないんですけど、こういう順位で終われたのはすごく大きいですし、次につながります」
3打差の9位タイから出たルーキーの都玲華は、前半こそ1つ伸ばすにとどまり優勝戦線には加われなかったが、後半3つ伸ばして「68」でのラウンド。終わってみればトータル9アンダーで優勝した荒木優奈と3打差の4位タイ。自己ベストを更新した。今大会前の課題は「ロングパットをサラッと寄せてパーで上がる。3パットをしないこと」と語っていた。グリーンのアンジュレーションが激しいこのコースにおいて、2日間で3パットをしたのは第1ラウンドの18番パー4のみ。「もったいなかったですけど、あそこは狙いにいっての3パットなので、仕方ないです」と割り切っている。それ以外のホールでは、上って下るラインや曲がるラインでもきっちり2パットで抑えたり、1パットで沈めることができた。「タッチとラインが全部合わないとパーにはならない。すごく良くなったと思います」と、内容的にも満足できる2日間だった。最近は3パットに悩まされることも多かったが、解決の糸口を見つけた。「自分のしっくりくりアドレスで構えて、頭の中でしっかりイメージを出し切ってから打つ。シンプルで単純なこと」だという。ここ数試合は「グリーンに立つと、今までの失敗から恐怖心が勝っちゃって、イメージができていなかった。(今週は)待っている間もとにかくイメージを出してやったら良くなりました」。今シーズンの1ラウンド当たりの平均パット数は29.9273(58位)だが、この2日間の平均パット数は27.5で全体2位タイと数字にも表れている。4位タイの56.40ポイントを加算して、メルセデス・ランキングは45位(388.46ポイント)に浮上。50位以内に与えられるシード獲得にも前進した。来週は今季2試合目の国内メジャー「ソニー 日本女子プロ選手権」。会場は昨年の最終プロテストと同じ、茨城県の大洗ゴルフ倶楽部だ。都が昨年、4度目の挑戦で合格した地でもある。「思い出深いですし、苦手か得意かでいうと、苦手ではない。難しいコースなので耐えながら、ジワジワ勝負できたらいいかなと思っています」。課題をクリアして自己ベストを更新。上昇気流に乗って思い出の地に臨む。(文・小高拓)
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