このエントリーをはてなブックマークに追加

ミズノ新アイアン投入でいきなり自己ベスト 今季2勝目を狙う稲垣那奈子「やさしくて上がりやすい」

<ゴルフ5レディス 2日目◇6日◇ゴルフ5カントリー オークビレッヂ(千葉県)◇6505ヤード・パー72>6月「リゾートトラストレディス」でツアー初優勝を遂げたプロ2年目の稲垣那奈子が、9バーディ・1ボギーの8アンダー「64」でラウンド。柏原明日架、荒木優奈と並ぶ首位発進で、年間複数回優勝に王手をかけた。

【写真】カッコイイ! これが稲垣那奈子の新アイアン

ツアーでの自己ベスト「67」を大きく更新するラウンドを振り返ると、「きょうはパッティングがかなり決まってくれた一日でした。過去イチぐらい入りました」と頬を緩める。パット数「25」が示すとおり、大量バーディの源はパッティングだった。対してショットは「(先週の)ニトリレディス最終日から悪くなってきて…」と不安を抱えていた。だが、ドライバーショットはティアップの高さを低くして、指1本分短く握る“応急処置”でなんとかしのいだ。アイアンショットは「新しいアイアンはよかった」と、今週の練習ラウンドで試して、即投入を決めた新アイアンの存在が大きい。稲垣の手に握られていたのは、先月29日に発売されたばかりのミズノの新モデル『Mizuno Pro M-13』。ミズノらしく打感はそのままに、最新テクノロジーと素材にこだわり、番手別最適設計を取り入れて操作性と安定した飛距離性能を兼ね備えたキャビティタイプだ。「顔がかっこいいので入りやすかったです。性能面もやさしくて上がりやすいですし、飛距離もしっかり出ます。ミスヒットしてもちゃんと飛ぶ安心感もあります。ショットの調子があまり良くないなかで、チャンスにつけられたのはアイアンのおかげです」。バーディパットが打てるチャンスメークにつながった、新アイアンの効果を実戦の中で感じられた。リゾートトラストレディス直後の3戦は連続予選落ち。先週までの12戦を見てもトップ10入り1回に対して、予選落ち6回という成績だ。「(優勝後は)予選を通らなきゃという感じで、予選通過ばかり気にしていたのが3試合くらいあった。最近、優勝という言葉が私の中から薄れていました」。優勝者となって気持ちの変化が生じたが、「自分のゴルフに徹することができるようになって、落ち着いて予選を通過するようになりました」と、直近3試合はしっかりと週末までプレーをしている。2勝目は目前に迫っている。「今日これだけ(パットが)入ってしまったので、あしたもこの調子が続くかというとそうでもないと思う。あしたはショットでバーディが獲れるようなゴルフが展開できたら、ちょっとはチャンスがあるかなと思います」。ホールアウト後は、日没も迫っていたが、最終日を見据えて新アイアンの乾いたいい音を響かせていた。(文・小高拓)

<ゴルフ情報ALBA Net>

【関連記事】