<ロピア フジサンケイクラシック 3日目◇6日◇富士桜カントリー倶楽部(山梨県)◇7424ヤード・パー70>賞金ランキング1位を走る生源寺龍憲が面目躍如のプレーを見せた。第1ラウンドは1オーバー・48位タイと出遅れたが、第2ラウンドではこの日のベストスコア「65」をマーク。首位と4打差のトータル4アンダー・6位に浮上し、一気に優勝争いへ加わった。
この日の内容は1イーグル・4バーディ・1ボギー。圧巻だったのは7番パー3(実測231ヤード)だ。5番アイアンで放ったティショットはグリーンに着弾するとしばらく転がり、そのままカップイン。自身ツアー初のホールインワンを達成した。打ち下ろしで、ボールの転がる時間も長かったため、生源寺自身もしっかりカップインの瞬間を目撃。「いいところに落ちたんで、ピンについたかなと思ったんですが、そのまま入りました」と振り返る。中継でもその瞬間をとらえており、生源寺の満面の笑みが映し出された。今季14例目、1985年以降の記録で659例目となるエース。「打った瞬間に感触が良かった。すごくうれしかったです」という半面、少しだけ残念な気持ちもある。というのも、今大会では特別協賛のロピアが1000万円のホールインワン賞を設定していたが、対象は最終日限定だったからだ。「賞があれば良かったですけど…」。賞金の存在は知っていたが、それが最終日限定だったことまでは把握していなかった。ホールインワン後に改めて確認し、「あしたかよっ」と苦笑い。それでも「あした(最終日)も狙っていきます」と鼻息は荒い。「優勝争いに戻ってこれたので、しっかりいいプレーをしたい」。2日連続エースで逆転Vへの弾みをつけたい。(文・齊藤啓介)
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