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撃退装置“モンスターウルフ”出動 国内女子の北海道戦で万全クマ対策

<ニトリレディス 事前情報◇27日◇北海道カントリークラブ 大沼コース(北海道)◇6955ヤード・パー73>今年7月に開催された「明治安田レディス」(宮城県)でクマが目撃され、プロアマと大会初日の競技が中止となったことは記憶に新しい。今週の舞台はヒグマが生息する北海道。現時点で大会コース内でのクマ出没情報はないものの、周辺の山間部や森林では遭遇の可能性が指摘されている。

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そこで大会側はクマ対策として、コース外周に害獣撃退装置『モンスターウルフ』を導入。プロアマ戦が行われる27日から大会最終日の31日(日)までの期間、1台の乗用カートに搭載し、毎朝スタート前と夕方にコース外周を巡回する。モンスターウルフは北海道などでの実証実験で効果が確認されており、安全で効果的な害獣対策として今大会での採用が決まった。同装置は日本初のオオカミ型LED野生動物撃退装置で、経済産業省「第8回ものづくり日本大賞 北海道経済産業局長賞(ものづくり地域貢献賞)」を受賞。約90デシベル(dB)の大音響と高輝度点滅LEDで威嚇し、オオカミを模した首の動きでリアルさを演出。さらに50種類以上の音を切り替えることで、動物が慣れにくい仕組みとなっている。このほか、7月末からは毎朝の作業前に爆竹を使った巡回を実施。コース管理スタッフにはクマスプレーやホイッスル、鈴を携行させており、周辺での出没情報や有事の際には自治体・警察と連携できる体制を整備済みだ。さらに、コース内で活動するスタッフやボランティア全員にも笛を持たせ、各組に帯同するスタッフには1組につき1本のクマスプレーを携帯させるなど、徹底した対策で大会運営に臨む。先週に北海道・苫小牧市で行われた国内男子ツアー「ISPS HANDA 夏の決戦・誰が一番強いんだトーナメント」でもモンスターウルフを導入。“2連戦”に挑むオオカミが今週も選手たちの安全を守る。(文・高木彩音)

<ゴルフ情報ALBA Net>

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