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たった1万円で購入したタイガーの写真が“4000万円超”で落札! なんでこんなことに…?

2000年、バルハラGCで開催された「全米プロ選手権」で、タイガー・ウッズはボブ・メイ(ともに米国)との3ホールのプレーオフを制し勝利した。1ホール目でバーディを決めたタイガーがカップを指さし走る姿は、このスーパースターのなかにあっても屈指の名シーンとして知られている。

【写真】全盛期のタイガーはガッツポーズもかっこいい!

そんなタイガーの瞬間をとらえた写真を、撮影した写真家のロバート・ベック氏は今年2月に自身のインスタグラムで75ドル(約1万1000円)で販売。理由はロサンゼルスで起きた山火事、被災者へのチャリティ基金だった。そして、その16x20インチのプリントフォトを購入したのはゴルフコレクターのカーチス・ループさん。「あのタイガーの勝利の瞬間は『タイガー・スラム』の中でもとても象徴的なもの、自分の家に飾りたい」と購入に至ったという。が、ループさんはこの紙焼き写真が“タイプ1”と呼ばれるものであることに、後に気づいた。タイプ1とはPSA(コレクションカードなどの格付けをする連盟)が「オリジナルのネガから2年以内にプリントされたもの」と定義しており、昨今コレクターの中で人気となっている。2024年には大リーガー、ミッキー・マントルのタイプ1の写真が84万3750ドル(約1億2400万円)で落札され注目を集めた。ループさんは単なるゴルフコレクターというわけはなく、元カレッジゴルファーでオークション会社の「ゴールデンエイジ・コレクション」で働いている人物。そこで、この写真を出品すると、なんと28万ドル(4116万円)で落札された、というのだ。当初、写真が販売された目的がチャリティ基金だったこともあり、ベック氏の会社は写真の売却益から2000ドル(約29万円)を寄付。さらにそのもの自体の利益からの10%も加え、総額3万ドル(約440万円)が支援に回されることになった。(文・武川玲子=米国在住)

<ゴルフ情報ALBA Net>

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