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気がつけばトップ5入り “賞金王”候補の生源寺龍憲が10バーディ奪取で25位→4位「きょうは行きたいと思っていた」

<リシャール・ミル チャリティトーナメント 最終日◇3日◇能登カントリークラブ(石川県)◇7142ヤード・パー72>気がつけばショウゲンジ。現在、賞金ランキング1位の男が底力を見せた。25位タイから出た今季2勝の生源寺龍憲は、この日のベストスコアとなる10バーディ・1ボギーの「63」で回り、トータル20アンダー・4位タイフィニッシュ。獲得賞金は392万円余りを加算して、今季の獲得賞金は6611万円余り。2位との差を少し広げて賞金王レースをけん引する。

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前戦の「JAPAN PLAYERS CHAMPIONSHIP by サトウ食品」で今季2勝目を挙げた生源寺は、2戦連続優勝がかかっていた1戦。ただツアー再開は1カ月ぶり。「体の状態もそこまで仕上がっていなかったし、試合が空いたので(予選は)さぐり、さぐりやりながら、様子を見ながら安全運転をしていました。決勝ラウンドに入ってからしっかりスコアを伸ばしたい」と予選ラウンドはプレーしていた。初日はフェアウェイキープ率35.714%(102位タイ)と2打目をフェアウェイから打つ回数は少なかったが「68」で回り29位タイ。2日目はフェアウェイキープ率64.286%(20位タイ)とティショットが安定しはじめて連日の「68」をマークし、トータル8アンダー・15位タイで予選を通過した。「さぐりさぐり」で予選通過をしたが、あれだけ2打目をラフから打っていたにもかかわらず、2日間ボギーなしで回っていたことが、今季好調な証だろう。“最少失点”で決勝ラウンドに進んだが、3日目は「69」止まりで25位タイに後退。最終日は「3日間ビッグスコアが出せていなかったので、きょうはいきたいなと思っていた。1番からいいバーディが取れて流れもよかったです」。その言葉どおりギアを一段上げて、10個のバーディを奪いリーダーボードを駆け上がった。最終18番パー5では、3打目を2メートルに寄せてバーディ締め。「どうしても入れたかった」と大きなガッツポーズを見せて、ギャラリーの声援に応えた。最終ホールで1打でも少なければ順位が上がることをしっかり分かっている。今季10試合をこなして2勝を含むトップ10入りは7回目。トップ5にしても6回目と“高値安定”を続ける。賞金王争いは1年通して見たときに1打の差はボディブローのように効いてくる。1試合1試合の積み重ねが重要だ。「そこはもちろん意識しています」。無駄な1打を少なくして、少しでも賞金加算を増やす意識は常にもっている。気がつけばリーダーボードの上位に生源寺の名前がある。賞金王の有力な一人と印象づけた。(文・小高拓)

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