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アマチュア・長澤愛羅が4位の好発進 “ゾーン”に入った前半『30』に「怖いねみたいな感じ」

<ミネベアミツミ レディス 北海道新聞カップ 初日◇10日◇真駒内カントリークラブ 空沼コース(北海道)◇6688ヤード・パー72>アマチュアの長澤愛羅が、5アンダー・4位の好スタートを決めた。中でも前半は圧巻の6バーディを量産し、自身も「初めて」と驚いた『30』のビッグスコアを叩き出した。

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1番で4メートルのバーディパットを沈めたのを皮切りに、2番、3番でも連続バーディ。勢いは止まらず、6番、8番から連続バーディを奪う、まさに快進撃だった。叔父にプロゴルファーの長澤稔、奨の2人を持つ“ゴルフ一家”で育った。今大会も叔父・奨さんがバッグを担いでいる。前半は「両方よかった」と語るように、ショットもパットも冴えわたり、チャンスにつけては確実に沈め、まさに“ゾーン”に入っていた。叔父・奨さんとも「きょう、怖いねみたいな感じで話していた」というほどだった。しかし、後半の10番で初めてのボギーが出ると、そこから流れが一変。「いつも通り」と気持ちは保っていたものの、後半は「37」とオーバーパーに終わった。5月29日には日本での予選会を突破し、初の海外メジャー「全米女子オープン」に出場。6月には「日本女子アマチュアゴルフ選手権競技」や「トヨタジュニアゴルフワールドカップ Supported by JAPAN AIRLINES」にも出場するなど、スケジュールは多忙を極めている。それでも17歳の長澤は疲れ知らず。「あんまりないです」と笑顔を見せ、若さあふれるプレーを続けている。2021年から毎年、レギュラーツアーに数試合出場しているが、まだ決勝進出はなし。「予選通過を目指して順位を上げていけたらいいなと思います」と語る声は、手応えを感じつつも落ち着いていた。もちろん、今大会での決勝進出は目の前の大きな目標のひとつだが、その先に見据える最大の目標は“プロテスト合格”だ。全米女子オープン後の取材では、「一発合格したいとずっと思っています」と強い決意を口にしていた。もしレギュラーツアーで優勝すれば、プロテストは免除。そんな青写真をこちらが描いてしまいたくなるようなプレーを披露している。しかし本人は「プロテストもなるべく受けたくないので、頑張りたいと思います」と、あくまで冷静。静かに燃える闘志を胸に、2日目以降の戦いを見据えている。今後は8月開催の「日本ジュニアゴルフ選手権競技」に出場予定で、レギュラーツアーの出場予定は現時点ではない。プロテスト合格という最大目標に向かって突き進む長澤が、今大会で何か“奇跡”を起こしてくれるかもしれない。

<ゴルフ情報ALBA Net>

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