<資生堂・JAL レディス 3日目◇5日◇戸塚カントリー倶楽部 西コース(神奈川県)◇6766ヤード・パー72>2020年「日本女子プロ」覇者の30歳・永峰咲希が、2位で迎えた3日目に今週2度目となるボギーフリーのプレーを展開。3バーディ「69」をマークし、トータル7アンダー・首位タイに浮上した。勝てば5年ぶりのツアー3勝目となる。
「この位置で3日目を回っていても、楽しめている自分がいることが新鮮。あすも同じように楽しめたら一番いいなって思いますし、もちろん優勝への思いはすごくある。そろそろ勝ちたい」自身を「緊張しい」だと認める。「平気なふりをしているだけで、どちらかというと、“いっぱいいっぱい”になっていた」。これまでの2勝は「追いかけて、気づいたらトップになっていた」という展開で、18年の「フジサンケイレディス」は3打差、日本女子プロでは2打差を覆して勝利を挙げた。過去にトップで最終日を迎えたのは3回あるが、いずれも逃げ切り失敗。それでも、「今はそんなに気負っている感覚はない。あすになったらわからないですけど、それがすごく大きな成長だなと思います」と、これまでとは違うマインドで挑めそうだ。というのも、今年は春先から「いい感覚」で戦えている。最近は「調子が悪いときでもそんなに叩かなくなったり、『きょう、いけるな』っていう日は、パッティングやショットで強気に攻めることができている。勝ったときよりもメリハリをしっかりつけられている」と話した。2試合前の「ニチレイレディス」での2位を含め、今季はトップ10入り3回。この5年間で不振に陥った時期もあったが、「そういった経験のおかげで、今は落ち着いてゴルフができている。あのとき(2020年)より状態はいいです」と成長を実感している。昨季はメルセデス・ランキング69位にとどまった。2020年の日本女子プロ優勝による3年間の複数年シードも今年が最後で、もちろん“シード復活”を見据えている。「あまり自分で言うタイプじゃないんですが、手応えをすごく感じているからこそ。口に出して言える。『優勝いけるんじゃないかな…』って、自分でも期待しています。そこが一番の成長かな」。この5年間で重ねた経験を糧に、自身初の逃げ切りVで4日間の奮闘を締めくくりたい。(文・高木彩音)
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