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注目の20歳・菅楓華が「下から」ではない週末へ “同級生トリオ組”で感じた成長とは?

<資生堂・JAL レディス 2日目◇4日◇戸塚カントリー倶楽部 西コース(神奈川県)◇6766ヤード・パー72>前戦までの15試合のうち、7度のトップ10入りを果たしている注目の20歳・菅楓華が、25位の初日からトータル1アンダー・10位タイに浮上し、決勝ラウンドを迎える。

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「ボギー2つがちょっと悔やまれるんですけど、ひさしぶりに予選ラウンドでこの位置。先週は下からでしたが、今回は予選からしっかりいけたのでよかった。また明日から耐えるような感じになると思いますが、少しでも上に行って、最終日はしっかり詰められるところまで持っていきたい」この日の要因はマネジメントとパッティング。砲台グリーンが多い戸塚CCで、ピンポジションはエッジ近くに設定されていたりとピンを狙いにいきすぎるとこぼれてしまうケースが考えられる。「センター狙いでやっています。番手が短い時はピンを狙うんですけど、このコースは基本長いので、センターに打っておけば。あとは『オッケー。パター頑張ろう』って感じです」と“安全地帯”を狙った。そして、今回はピン型のエースパターを「お休みさせたくて」と、普段ストロークなどの調整に使用している練習用のパターで臨んでいる。それはテーラーメイドの『TPコレクション ブラック パター』のブレード型だ。エースパターで「少しカット軌道になっていた」ことがあり、それを直すため、という理由もある。「大き目のヘッドで練習していた。それが今週のグリーンに合いそうだなと思って替えました」とズレの改善に使っていたパターに変更し、3バーディ・2ボギーの「71」でまとめた。「きょうの前半は特によく入ってくれた。後半はボギー、ボギーってきてしまったけど、次のパー5では3メートルぐらいのパーパットが決まってくれたし、いい感じにストロークもできている」と好感触だ。パーオンしているなかで決めきれないこともある。ただ、それも「パターが悪いのではなくて、つけるところが悪くて」と傾斜が強いグリーンで、難しいラインを残すショットに原因があると分析。「パターは良かったです」と週末に向けてしっかりと手応えを得た。予選ラウンドの組み合わせは、今季1勝のルーキー・入谷響、同じくプロ1年目の荒木優奈との“同級生トリオ”だった。「(同じ組に同級生が)2人はあるんですけど、3人は初めてかも。敬語じゃないからすごい回りやすい(笑)。『ナイス!』とかも気楽に言えますし(笑)」。ツアーでは少ない世代でのラウンドは、和気あいあいだった。しかし、同級生だからこそ芽生える“闘志”のようなものがあるのでは? 「そういうのは自分で成長を感じたなと思いました。やっぱり、プロテストとか最初のほうは同級生ばかり気にしていたこともあって、自分のプレーに集中できなかったっていうこともあった。プロになってから、同級生だけがライバルではない。そこはもう自分に集中してプレーができたなって思います」。プロになって2年目。「そういうところもよくなってきていると思います」と笑顔を見せる。前戦では、予選カットライン上の60位タイで予選を通過。ただ3日目に「64」をマークして一気に6位タイに浮上し、最終的に8位タイでトップ10入りを果たした。とはいえ、「下から追い上げる」のと、上位で週末を迎えるのとでは、気持ちも大きく変わってくる。現在、首位とは5打差。少しでも上位に食い込みたいという思いを胸に、気を引き締めて、初優勝を狙える位置で最終日に挑みたい。(文・高木彩音)

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