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もしもストロークプレーだったら… 33歳・小袋秀人はツアー2度目の優勝争いに感慨「プロゴルファーで良かった」

<For The Players By The Players 最終日◇12日◇THE CLUB golf village (群馬県)◇7172ヤード・パー71>ツアー未勝利の33歳・小袋秀人が躍動した。5位タイから出ると、7バーディ・1ボギーの「66」をマークし、13ポイント(pt)を加算。優勝したマイケル・ヘンドリー(ニュージーランド)に1pt及ばなかったが、トータル37ポイント・2位タイと初優勝まであと一歩のところまで迫った。

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前半5つのバーディを奪った小袋は、一時はヘンドリーに並ぶトップに浮上。しかし、後半に入ると2バーディ・1ボギーとポイントを伸ばしきれず、前半の勢いを失ってしまった。「優勝を見据えながらのプレーだったけど、パー5の2ホールでバーディが取れなかったのが悔しい」とサンデーバックナインを振り返る。小袋は松山英樹や石川遼と同学年の1991年生まれ。日大時代の2012年に「日本アマ」を制した経験がある。プロ転向後、レギュラーツアーでは21年の「ダンロップフェニックス」以来となる2度目の優勝争い。初めて最終日最終組を経験したが、9位タイに終わっていた。「その時は、朝から緊張で硬くなってしまい、思うようなプレーができなかった。耐えて耐えてなんとかトップ10に入れた感じだった。今回のように最後まで優勝争いができたことはすごく楽しくて、“プロゴルファーで良かった”です」今大会はツアー唯一のポイント制で行われた。もしもストロークプレーだった場合、小袋は4日間で「274」をマーク。優勝したヘンドリーは「276」だったため、初優勝を飾っていたことになる。“たら・れば”はないが、堂々と戦い切ったことは確実に自信につながる。去年のファイナルQTで14位になり、その権利で今季の前半戦を戦っている。「この状態を維持して、(初優勝に向けて)準備をしていきたい」。33歳は晴れ晴れしくコースを去っていった。(文・神吉孝昌)

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