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「自分には伸びしろがある」 平本世中は動画でスイングをチェックし大爆発

<For The Players By The Players 最終日◇12日◇THE CLUB golf village (群馬県)◇7172ヤード・パー71>17位タイから出た平本世中(ひらもと・せじゅん)は、8バーディでボギーなしの「64」をマーク。単日としては大会新記録となる16ポイント(pt)を獲得した。トータル35ptにしてクラブハウスリーダーでホールアウトしたが、初優勝まであと3pt届かず、3位に終わった。

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「17位から出たので、最初は優勝とかは考えていなかった。順位をひとつでも上にいけるようにという思いで必死にプレーしていました」。清々しく振り返る。2日目に14ptを獲得し、5位まで浮上。しかし3日目は「ショットが絶不調で…」と1つポイントを失い、順位を落としてしまった。そこから自身のスイングを撮影し、動画でチェックした。「先週、中日クラウンズのグリーンが小さくて、縮こまったスイングをしてしまった。 力感を合わせながら打っていたので、それが左に曲がるショットが多かった原因だと気づくことができた」。動画で得た気づき。最終日を前にリズム良く、振りのスピードが速いスイングに修正した。すると、ラスト18ホールでバーディを量産。後半11番からは4連続バーディを奪い、一気に8ptを加算した。16番のグリーン終了後にリーダーボードを確認し、そこでようやく優勝を意識した。すると続く17番でバーディ。18番でもチャンスにつけたが、パットはボール半個分ほど切れてカップに届かなかった。先週は同学年の米澤蓮が初勝利を挙げ、“優勝”の2文字を強く意識して今週の大会に挑んでいた。「欲を言えば10アンダーぐらい伸ばせそうな雰囲気があったので、物足りないところがあります。でも自分には伸びしろがあるなと思う」。若手の活躍が目立つ今シーズン、平本の初優勝もそう遠くない。そんなことを感じさせる一日だった。(文・神吉孝昌)

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