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小林浩美会長が竹田麗央を絶賛祝福 叔母の平瀬真由美は「謙虚な気持ちで努力を」とアドバイス

<フジサンケイレディス 最終日◇21日◇川奈ホテルゴルフコース 富士コース(静岡県)◇6494ヤード・パー71>日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)の小林浩美会長が2週連続優勝を果たした竹田麗央を絶賛した。圧倒的な飛距離と練習で飛躍的に向上したパッティングとアプローチ。優勝を支えた技術の高さよりも、真っ先に褒めたのはメンタルの強さだった。

苦悶の表情を浮かべる鈴木愛【写真】

「優勝争いに続けて負けた悔しさを晴らした初優勝は地元の熊本でしょう。普段よりプレッシャーがかかる大会で勝てたことで、得た自信は倍以上になった。自信のつき方はまるで違う。2勝目も心の強さを感じました。本当にすごい。これでまた強くなりましたね」単独首位から出た最終日に「73」と1つスコアを落として、1打差2位に泣いた「ヤマハレディース葛城」など惜敗が続いたシーズン序盤。敗戦から学び、一気に開花した21歳。「竹田さんの自信は技術に裏付けされたもの。だから強くなれる。これからが楽しみです」。渋野日向子、古江彩佳、勝みなみ、西村優菜、稲見萌寧、西郷真央、吉田優利とツアーの中心的存在だった選手たちが、ここ数年で続けて米国女子ツアーに主戦場を移した。危機的状況ともいっていい人材流失の流れのなかで誕生したスター候補生に、小林会長もホッとひと安心だろう。竹田の叔母で、ツアー通算18勝を挙げ1993、94年には2年連続で賞金女王に輝いた平瀬真由美は、初優勝時と同じくテレビ解説者として、姪っ子の雄姿を見届けた。表彰式後は番組のなかでたくましく成長した竹田とトーク。普段はゴルフの話を一切しない姪を前にどこかぎこちなかったが、「本当にいいプレーをしていた。まだ先は長い。強くなるほど謙虚な気持ちを持って、努力を重ねてほしい」と助言を送っていた。(文・臼杵孝志)

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